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『ネットで見かけた信じられない日本語』が出ます!

ネットで見かけた信じられない日本語

『ネットで見かけた信じられない日本語』という本が出ます!


これはどういう本かというと、ネット上に蔓延する、考えられない誤植や言い間違い、勘違い言葉を徹底的に集めたものです。

別名『ネット誤植辞典』と言って良い本で、史上初の、ネット上に広まってしまった間違った日本語を、徹底的に集めた社会調査資料とも言えます。


チラシの宣伝文句

ネット社会になってから、メディアやマスコミの校正を経ずして、一般人によって書き込まれる文章が急増した。その結果、信じられない言い間違いや、勘違い言葉が日々再生産され、広まっている! レアケースやタイプミスではなく、数百件規模で見つかった言葉を収集。それらの検索例を示し、いかに間違っているかを分析し、解説して、突っ込んだ!



ネット社会が到来するまでは、人々が読む活字は、マスコミやメディアの校閲部を経たもので、人の書き間違いや勘違い言葉が、そのまま何のチェックも経ずしてどこかに載る事はありませんでした。


しかし現在では一般人でも気軽にブログやSNSで文章を書き込める状態になっています。そのおかげで自由に情報が発信できる様になった一方で、デマや誤情報などが拡散しやすくなってしまった弊害も指摘されています。


ただネット社会におけるデマ拡散の問題はよく指摘される一方で、「言葉自体」が間違って使われ、それがそのまま伝搬され、間違った言葉だと認識していない人によって、更に書き込まれてしまい、それが無限に再生産されてしまっている現状を指摘した言説はあまり見た事がない様な気がします。


「間違った日本語を」を紹介した本は、過去には『問題な日本語』『ゆかいな誤変換』『『言いまつがい』『日本人の知らない日本語』『読めそうで読めない間違いやすい漢字』『不採用語辞典』『おかんメール』『VOW』などがありました。


また間違って使われてしまっている敬語や熟語、慣用句の文法書は数多く出ています。


しかしネットに特化した間違った日本語の類例を集めた本はなかった様です。


そこで、こうしたネットに一般人によって書き込まれてしまった、間違った言葉を長年収集してきた三條雅人さんに、その集大成を本としてまとめてもらう事になりました。


それで間違った日本語の例ですが、これが実に唖然とする程です。あまりにバカバカし過ぎて卒倒しそうになりました。にわかには信じられない様な勘違い言葉が大量に拡散してしまっている様です。


もちろん一人だけの勘違いとか、タイプミスなど極めて珍しいケースは除外しました。検索してみてほぼ100件以上ヒットした、複数の人々が勘違いしているという事が確認出来た言葉だけを集めました。その数およそ700。本当はもっと出てくるかもしれませんが。


私自身が本書の中で特に驚いた例を幾つか紹介しましょう。



検索例 → もしかして?
禁煙可  → 喫煙可?
CUP NEEDLE → CUP NOODLE?
本能です  → 本望です?
ざろうを得ない  → ざるを得ない?
二十歳こそこそ  → 二十歳そこそこ?
160度違う  → 180度違う?
はっきりって  → はっきり言って?
拡大/拡小  → 拡大/縮小?
レンシレンジ  → 電子レンジ?
食用気味  → 食傷気味?
あんたら達  → あんた達?
インフレンザ  → インフルエンザ?
Massege → Message?
逸話ざる  → 偽らざる?
残念しました  → 断念しました?
ankate  → アンケート?
当然すみません   → 突然すみません?
要注意してください → ご注意ください?
可能できます → 可能です?
ご無沙汰振りです  → ご無沙汰です? 
コテの原理   → テコの原理?
スープスットク   → スープストック?
しただき → していただき
無関係ない   → 関係ない?
寝る間も惜しまず  → 寝る間も惜しんで?
エリック・クリプトン → エリック・クラプトン?



人によって笑いのツボが異なるみたいですが、こうした珍言葉が大量に載っています。特に好きなのは「ざろうを得ない」。


さてこの本で載っている勘違い言葉は、あまりにも低次元のものが多く、ある意味、ギャグ集としても楽しめるのですが、幾つか自分でも勘違いしていた、冷やっとした言葉が載っていたのも事実。誰かに指摘される前に自分の思い込みをチェックしておく事で、恥をかくのを避けられます。


本ではこうした勘違い言葉が実際、ネット上でどうやって使われているかの文章を示し、何でその様な誤用に至ってしまったのかの推測、そしてその言葉自体の分析をしています。ところどころで突っ込んでもいます。また勘違い言葉に関連するコラムも豊富に用意しています。


それからヘンな勘違い言葉を実際絵に表してみると、誠に荒唐無稽な情景になってしまう事が多いので、特に選りすぐりの言葉をイラスト化してもらいました。


二十歳こそこそ
 例えば「二十歳こそこそ」。本来なら「二十歳そこそこ」。これ「こそこそ」って覚えてしまってる人って、一体どういう耳してるんだろう……?


All Nights Reserved
「All Nights Reserved」、本当は「All Rights Reserved」。日本人にありがちなスペルミスも多く収録しています。


実は私自身は編集者でいながら、小説や文学は一切読まないし、形式張った事などが嫌いだし、駄洒落とか造語が好きなので、あまり「日本語の乱れ」と言った言い方が好みではありません。言葉は日々変化していくものだと思っています。


でも、「これはないんじゃないの!?」という驚くべき、考えられない言葉が日々生み出されているのです。それを誰も指摘しないのです。


したがって誰も指摘しないなら指摘します!


チラシの宣伝文句

あまりにもバカバカし過ぎて「日本語の乱れ」どころじゃない! 誰も指摘しないから指摘する!



本が一般書店で販売されるのは7月17日頃です。今現在著者の三條さんと共に、最後の作業に専念してます。ぜひご期待下さい。


ところで書店向けFAXDMを送ったところ、かなりの注文が返ってきているのですが、何と書名が『ネットで見かけた信じられない日本』という誤植になっていました。誤植を指摘した本で誤植しているという、痛恨のミスをしてしまいました。まぁでも「海外で紹介される日本」みたいなのが流行ってるし、そういう本も売れそうですね。
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吉田一郎著『消滅した国々』の「新装改訂版」が出ます!

消滅した国々 新装改訂版


日本一の、いや世界一の「国マニア」(そういう本も出されている)吉田一郎さんが、2012年に社会評論社から出した『消滅した国々』。この本は712ページを超える大著であるにも関わらず、4刷りまでしていて、この数ヶ月間は社内在庫が切れた状態でした。


この本は吉田さんの『世界飛び地大全』と同様、弊社のロングセラーであり、他社からも全く類書が出ていない為、品切れにする訳にはいきません。


初版を出してから国際情勢でも大きな動きが幾つかありました。ご存じの通り、ウクライナのクリミアはロシアが強引に併合してしまいました。国が消滅した訳ではありませんが、急遽、イスラム国が浮上してきています。イエメンでも大きな動きがありました。中東全域がこの数年間大混乱に陥っています。


こうした事から、2012年の初版を出して以降に発生した、国際政治上の動きを全てアップデートして、更にはカバー自体も全く新しくした「新装改訂版」を出す事となりました。



国境はステータス・クオ(現状維持)ではなかった!

旧版後に発生したロシアによるクリミア編入や中東の最新情勢を反映


国が滅びるという事

それは戦争で負ける事による
ものだけではなかった……

連邦制の崩壊・分断国家の統一・「母国」への併合
国家連合の解散・再植民地化・独立拒否・傀儡解消……

国際政治マニアにとって基本文献となった
ロングセラーの最新版が登場!




ところで4刷りまで出しているので、その都度、吉田さんと徹底的に間違いを洗い出しているつもりでした。

『謎の独立国家ソマリランド』の高野秀行さんが、吉田さんと対談された際に、

「吉田さんの本は本当に間違いがない」と言われており、実際、今まで間違いを指摘した読者カードも皆無です。

それにも関わらず、今回の「新装改訂版」では自分への知恵比べの様に、

これ以上ないほどの細心の注意で、死ぬ気で間違い探しをしました。

今は最初に作った時よりも国際政治の知識がそれなりに高まっています。

二週間以上掛けて入念に校閲してみました。

それでもやっぱりほとんど間違いは出てきません。

…………

しかし、やはり幾つか間違いは出てきました。人名・地名の表記など、自分でも驚く様な細かい間違いなどです。


こういうのはどうしても出てきます。こうした点も全て直っています。


この本を再度通読して、「本当に何で吉田さん、こんな本書けたんだろう?」と改めて驚きを隠せません。


人によっては一つの「消滅した国」を書くだけでもライフワークとなってもおかしくないのに、

183カ国もの「消滅した国々」のダイジェストを分かりやすく書いているのです。

もはや神業としか思えないと言う事を再認識しました。編集者としても大変鍛えさせられた本です。

正直、今後、ここまでの国際政治本を出す事はあるのだろうかと思う程のレベル。

思い入れの強い本ですが、カバーもガラっと変わっています。

6月24日頃に書店に並ぶ予定です。


チラシには普通の人が聞いた事がなさそうな国を列挙しました。この中で知ってる国が10以上ある人は相当な通ですが、一個も知らなければ、全ての話が目から鱗なので、是非買ってみて!

ブガンダ王国・ナガルハベリ・ギルギット・イスラム共和国・アンジュアン、モヘリ・アドゥ環礁・ガガウズ共和国・タリシュ・ムガン共和国・アジャリア自治共和国・パミール・バダフシャン自治国・ジュバランド・マーヒル・アウダル共和国・セネガンビア国家連合・ジャジャルコット・サリャン・バジャン・上アウラキ・スルタン国・上アウラキ・シャリフ国・マスフット首長国・ディバ首長国・ケル・アハガル・シッキム王国・ラス・アル・ハイマ・大東国・マドゥラ国・パスンダン共和国・トランスカイ共和国・ボプタツワナ共和国・ベンダ共和国・シスカイ共和国・クワズールー・レボワ・ガザンクル・クワクワ・クワンデベレ・カングワネ・ヘレロ・オバンボ・カバンゴ・東カプリビ・バスターランド・アルティボニット共和国・コートレイ共和国・シャン邦共和国・ミゾラム・タミール・イーラム・ドファール・アザワド・ルウェンズルル王国・カタンガ国・南カサイ鉱山国・カビンダ・マーチャゾ共和国・アイレク共和国・ナグリアメル連邦・ベマラナ共和国・タンナ国・タフェア国・カナキー共和国・ロツマ共和国・大カプリ共和国・アバロニア・タルガ・ローズ島・ミネルバ共和国・アバコ等々大量!


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tag : 消滅した国々 吉田一郎

木下郁夫著『賢者ガルシアロブレス伝 国連憲章と核軍縮に取り組んだ外交官』が完成

木下郁夫著『賢者ガルシアロブレス伝 国連憲章と核軍縮に取り組んだ外交官』が完成しています!


賢者ガルシアロブレス伝


ガルシアロブレスはメキシコの外交官で、ノーベル賞受賞者。著者は愛知県立大学の木下郁夫教授です。2009年には『大使館国際関係史』を弊社から出されています。この本ももちろん編集したのは私です。



大使館国際関係史―在外公館の分布で読み解く世界情勢大使館国際関係史―在外公館の分布で読み解く世界情勢
(2009/04)
木下 郁夫

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賢者ガルシアロブレス伝


オビ文は

第三世界メキシコ出身でありながら奇想天外なアイデア力、双方の面子を保つ折衝力、そして正確な票を読む洞察力によってラテンアメリカの非核地帯化を実現し、その後の世界の核軍縮の流れに道筋を付けたノーベル平和賞受賞者。類い希なスーパーコーディネーターの人生に迫る。




賢者ガルシアロブレス伝


研究書として高級感のある造りを狙いました。

賢者ガルシアロブレス伝

ハードカバーです。硬いです。


賢者ガルシアロブレス伝

目次は

プロローグ 3
第一章  遍歴の国際法騎士 9
第二章  普遍的人権の戦後構想 17
第三章  チャプルテペックの有能な事務官 27
第四章  サンフランシスコ会議での苦闘 41
第五章  国連事務局の若き部長 55
第六章  海洋法会議での再デビュー 71
第七章  非核地帯との関わり 89
第八章  序盤の交渉 103
第九章  試練のトラテロルコ条約 117
第一〇章 第三世界のリーダー 131
第一一章 核軍縮のドン・キホーテ 145
第一二章 外務大臣 157
第一三章 デタントと軍縮特別総会 175
第一四章 限定核戦争の恐怖 187
エピローグ 199
あとがき 246

賢者ガルシアロブレス伝

ガルシアロブレスは一般的にはあまり知られていないと思いますが、メキシコの外交官で、南米の非核地帯化を実現したりした事によって、後の核軍縮の下地を作った事で知られます。大国の政治家ではなく、中規模国メキシコという国の公務員でありながら、世界の平和の流れを作ったという点では、偉業です。本書でもその策士ぶりが詳細に述べられています。大国の政治家や自国の大統領までも手練手管で丸め込むその外交手腕に、圧倒されます。最初は生い立ちから。


賢者ガルシアロブレス伝

国連で演説するガルシアロブレス。あまりに地味な風貌の為、あまり印象に残りません。しかしまるで一見釣り合わない取引条件を持ちかけて、いつの間にか交渉を巧みにリードしていくところは、ある種のペテン師にも見えなくもないぐらいです。メキシコで服役中のアメリカ人囚人と、アメリカで服役中のメキシコ人囚人をまるごと交換する「囚人交換」という奇抜なアイデアをキッシンジャーに持ちかけて成功した事もあるらしいです。

賢者ガルシアロブレス伝

国連の決議案で、「いかなる国家も外国投資に対して特恵的待遇を与えることを強制されないものとする」という回りくどい外交文章を盛り込む事に成功し、それまで大国や植民地帝国が享受していた治外法権的特権もうまく廃止に持っていく気運を高め、第三世界の権利回復も実現した文筆家ガルシアロブレス。


賢者ガルシアロブレス伝

もちろん学術書なので、注もびっちり。注のページだけで30ページ近くあります。しかもほとんど全て外国文献。


という訳で木下郁夫教授の『賢者ガルシアロブレス伝』、興味のある方は是非手に取ってみて下さい。


ところでいつものハマザキカク本っぽくないと思われるかもしれませんが、社会評論社は人文専門出版社。この本は純粋に研究書なので、下手にサブカル風には一切しておりません。


今ではあまりそういうイメージはないかもしれませんが、私が入社した当初は学術書ばかり作っていたので、久しぶりに本来の姿に戻った感じとも言えます。


ちゃんと真面目な本も作れます。若手研究者で博論を本にしたい人とかは、是非、送ってみて下さい。



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tag : 賢者ガルシアロブレス伝 木下郁夫

『エロ語呂世界史年号』、いよいよ3刷りへ

エロ語呂世界史年号3刷り

エロ語呂世界史年号』がいよいよ3刷りに突入です。この本はエッチな言葉で世界史の年号を暗記する学習参考書です。


5年前の2010年に刊行した時は、オモシロ半分の珍々書として刊行しましたが、ジワジワと売れ始め、度々、インターネットやメディアで話題になりました。赤インクを見えなくさせる為のフィルムを入れている為、結構制作費が高いのですが、受験生向けの参考書なので、1300円という社会評論社にとっては採算度外視の低価格です。また単価を抑えるため、初版は今となってはかなり無理した大部数。にも関わらず結局売り切れ、2013年に2刷り。


2刷り以降も、継続的に話題になり、数か月前の受験シーズンには社内在庫が枯渇した状態に。また私が先日、『カツヤマサヒコSHOW』で出演した時に紹介された影響か、ここにきて注文が更に増え始め、これは永遠のロングセラーで絶版にする訳にはいかないという判断が下され、いよいよ3刷りに突入しました。


一見、ネタっぽいですが、実際、早慶上智に対応しているほどの高度な内容で、予備校の講師の間でも、実はかなり使えるという噂です。本の性質上、中古は不衛生の可能性があるので、新本でご購入される事をお勧めします。実際に、古本ではほとんど出回っていないようです。4月3日までに頂いたご注文は4月7日に取次搬入の予定です。



エロ語呂世界史年号 (エロ語呂暗記法)エロ語呂世界史年号 (エロ語呂暗記法)
(2010/02)
江口 五郎

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また先月重版した『絶対に解けない受験世界史』も、好評販売中です。この本も各種サイトやメディアで取り上げられ、大きな話題となりました。某インターネット書店では未だに在庫薄の状態です。ただこのネット書店だけ、注文に対して補充が追いついていないだけで、他のネット書店では即日発送可能ですし、多くの大型書店では平積みされています。こちらも是非ご注文下さい。

書籍横断検索システム:『絶対に解けない受験世界史』在庫状況



絶対に解けない受験世界史 (大学入試問題問題シリーズ)絶対に解けない受験世界史 (大学入試問題問題シリーズ)
(2014/10/04)
稲田義智

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tag : エロ語呂世界史年号

『アイラブユーゴ3 女の子編』が出来ました! 中をお見せします!

アイラブユーゴ3

昨年から始まった、ユーゴスラヴィアを懐かしむ『自主管理社会趣味』シリーズの最終巻、『アイラブユーゴ3 女の子編』がいよいよ完成しました! 著者は若手ユーゴ研究者である亀田真澄さん、山崎信一さん、鈴木健太さん、百瀬亮司さんです。見ての通り、3巻のカバーを並べると、繋がっています!

アイラブユーゴ3

別アングル。編集者として複数の本のカバーを繋げてデザインしたのは初めてです。この『アイラブユーゴ』シリーズは、元々1冊のつもりが、あまりにも内容が豊富なので、3冊に増やしたものです。昨年から刊行し始め、とうとう完結しました。尚、3巻だけ内容が収まり切らず8ページ増量の184ページです。


アイラブユーゴ3

カバーを取った、表紙の部分も繋がってます。☆のマークはユーゴスラヴィアの旗のイメージです。


アイラブユーゴ3

それでは早速中身に行ってみましょう。今回は「女の子編」という事で、文化や芸術、生活一般の事を扱っています。

アイラブユーゴ3

プロパガンダポスター。ユーゴスラヴィアはコミンフォルムから追放されているので、他のソ連型社会主義国とはひと味違うテイストに。著者の唯一の女性、亀田真澄さんは昨年、成文社から『国家建設のイコノグラフィー―ソ連とユーゴの五カ年計画プロパガンダ』という研究書を刊行されています。


国家建設のイコノグラフィー―ソ連とユーゴの五カ年計画プロパガンダ国家建設のイコノグラフィー―ソ連とユーゴの五カ年計画プロパガンダ
(2014/04)
亀田 真澄

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アイラブユーゴ3

共産主義版のボーイスカウト、ピオニールです。子ども達はみんなやらされていたらしい。


アイラブユーゴ3

結構ヘンな感じもしますが、ベルボトムを着た若者や、暴走族みたいなのも。コンピューター教育もなされていた様です。


アイラブユーゴ3

スーパーマーケットやデパートもあり、独特の社会主義体制とはいえ、かなりの消費文明を謳歌していた様です。


アイラブユーゴ3

建前上、検閲はない事になっており、ポルノ雑誌までありました。また色んな雑誌が複数の言語で刊行されていた様です。デザイン的にも欧米の雑誌と変わらない洗練された印象。


アイラブユーゴ3

ユーゴスラヴィアの特にセルビアは元々豚商人だった人が建国を導いた事から、肉料理が盛ん。レシピも載っています。


アイラブユーゴ3

結構意外でしたが、ゴレニェという企業が、家電製品を生産しており、ユーゴの松下的な存在に。


アイラブユーゴ3

ファッションも洗練されており、言われてみなければこれがユーゴスラヴィアだとは分からないぐらい。また美人も多いです。


アイラブユーゴ3

日本でも知っている人が多いのではないでしょうか。ユーゴスラヴィアの「ビートルズ」と言われたビエロ・ドゥグメ。ユーゴスラヴィアの典型的な多民族都市、サラエヴォ出身です。


アイラブユーゴ3

またユーゴスラヴィアではパンクシーンが盛んだった事でも有名です。ただパンクは元々労働者階級の反体制的なムーヴメントとして始まったものの、ユーゴスラヴィアはそもそも左翼の社会主義体制を標榜しているし、バンドのメンバーも将校の子弟などが多かった様です。


アイラブユーゴ3

そしてユーゴスラヴィアの音楽として最も有名なのといえばLaibachというスロヴェニアのエレクトロニカバンド。ナチスのイメージを活用したりと、物議を呼んでいます。特にユーゴスラヴィア出身だという事を意識しないまま聞いている、音楽ファンも多いのではないでしょうか。


アイラブユーゴ3

またユーゴはターボフォルクという、オリエンタル風な民謡とダンス・テクノ調の音楽が混ざったものも有名です。非常に土着臭い歌い方なのに、モダンなリズムや効果音が笑えます。


そしてビジュアル的な要素が少ないので、写真はアップしませんが、ユーゴスラヴィアはロヴロ・フォン・マタチッチというクラッシックの指揮者を輩出しています。この項目は特別に百瀬亮司さんの同僚の阪大学大学院言語文化研究科准教授である古谷大輔さんに寄稿して頂きました。


アイラブユーゴ3

ユーゴスラヴィアはアニメ大国としても知られ、「ザグレブ派」という潮流が、欧米でも生まれるほど。


アイラブユーゴ3

ユーゴスラヴィアを懐かしむ「ユーゴノスタルジー」は当然、当地でも盛んで、ティトーカフェやグッズなどもあります。現地の「アイラブユーゴ」事情も紹介。


アイラブユーゴ3

巻末にはユーゴスラヴィアをテーマにした日本で刊行された本のデータベースを収録。私もユーゴ関連書は相当読み込んだと思っていましたが、全く知らない本がまだまだ数多くあり、意外と日本におけるユーゴスラヴィア研究の層の厚さを実感しました。


この『アイラブユーゴ3 女の子編』では、これ以外にもアイスクリームやお菓子、映画など他にも面白い物が沢山あり、ここでは紹介しきれないぐらいです。



アイラブユーゴ2 (自主管理社会趣味)アイラブユーゴ2 (自主管理社会趣味)
(2014/11/23)
百瀬亮司、亀田真澄 他

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そんな訳で、『アイラブユーゴ3』をもって、このシリーズは完結しました。この三冊を揃えれば、ユーゴスラヴィアがどういう国だったか、ビジュアルを含めてよく分かります。


ユーゴスラヴィアは一時は「非同盟諸国会議」や「自主管理社会主義」という独自路線を突っ走る国として、世界の労働者から憧れと尊敬の眼差しを受けていましたが、90年代の凄惨な民族紛争のイメージで覆い尽くされてしまいました。日本ではそうした紛争本が大量に刊行されましたが、それ以前はとても素敵で可愛らしく、面白い国です。そんな平和だった時のユーゴスラヴィアの様子を是非『アイラブユーゴ』で知って欲しいですね。


アイラブユーゴ 1(大人編)―ユーゴスラヴィア・ノスタルジー (自主管理社会趣味 Vol 1)アイラブユーゴ 1(大人編)―ユーゴスラヴィア・ノスタルジー (自主管理社会趣味 Vol 1)
(2014/08)
鈴木 健太

商品詳細を見る



『アイラブユーゴ3』が一般の書店で販売し始めるのは3月9日頃です。


3月12日には紀伊國屋書店新宿南店のふらっとすぽっとで、トークイベントを開催し、その後は懇親会も開かれます。是非お越し下さい。


【新宿南店】 2015年3月12日(木)19:00~鈴木健太・百瀬亮司・亀田真澄・山崎信一さんライブトーク@ふらっとすぽっと!『アイラブユーゴ3』(社会評論社)
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tag : アイラブユーゴ ユーゴスラヴィア 自主管理社会趣味

プロフィール

ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

この『Cool Ja本』ブログ2011年度スゴブロ4位受賞!

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