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全世界のギャングスタ系ヒップホップを席捲中の「Cool Japan」


クール・ジャパン 世界が買いたがる日本クール・ジャパン 世界が買いたがる日本
(2006/02)
杉山 知之
まだ読んでません
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チュニジア育ちの私としては、今のチュニジアのベンアリ体制の崩壊は人ごとではありません。いや、やっぱ今ほとんど何の関係もないので人ごとかも……。

さて日本人はいま「Cool Japan」を必死に世界に輸出しようと企てていますが、実は日本人の知らない間に、世界中のギャングスタ・ヒップホップ達が「Cool Japan」を必死に輸入しまくっているって知っていました? 漢字の入れ墨を入れたり、茶室で歌っていたり、日の丸が出てきたり、忍者の格好をしたり。「Kamikaz」(最後に「e」がないのに注意)とか「Yakuza」と言った日本語が飛び出てくる事は日常茶飯事。これ、決して冗談ではなく本当の話で、たまにそうしたビデオクリップなどを今後紹介していきたいと思います。

例えば今、ドイツで一番人気のあるラッパーの名前はBushidoです。見ての通り、日本の「武士道」から来ています。

ヒップホップの人達がマッチョ志向、民族主義志向なのは有名ですが、ヨーロッパの場合、ラッパーのほとんどがアラブ・トルコ、アフリカ系移民です。そしてイスラム回帰を謳っているうちに、より自らオリエンタリズムの隘路に陥り、極東の日本を勝手にマスキュリズム、男根主義の理想郷の様に勘違いしちゃっているのをよく目にします。

また彼の人種ルーツと言えば、チュニジア系移民の父とドイツ人の母で、チュニジア育ちの私からするとかなりドキっとする出自。

おまけにギャングスタ・ラッパーのくせして、密かにデスメタル、ブラックメタル愛好家で、Nox ArcanaDark Sanctuaryなどのゴシックメタル、ドゥーム、アンビエントからトラックを盗作しまくって、ドイツのヒップホップシーンを震撼させる大騒動まで引き起こします。

……と何かとハマザキカクンとかなり共通点が多い、ドイツのBushido。これがまた音楽的に超カッコイイんです!




韓国のJinuseanやモンゴルのTatar、Vanquish、香港のLazymuthafucka等にハマっていた時は、上から目線の文化人類学的怖いモノ見たさで、異言語でワイワイガヤガヤ、早口言葉で叫んでいるのを野次馬気分で面白がっていただけでした。

しかし世界中のヒップホップを物色しているうちに、何だかドイツだけが音楽的に他国とは決定的に違う事に気がつきます。ドイツの雰囲気を象徴する様に暗く、重く、ダークでドンヨリしています。何だか聴いているうちに、これはかなり行けるかもと思い始め、決定的にツボにハマったのがBushidoとレバノン系移民Saadのプロジェクト、Sonny Black and Saad。以下がそのジャケット。ヒップホップと言われなければAbruptumとかブラックメタルのジャケットに見えます。


Carlo Cokxxx Nutten IICarlo Cokxxx Nutten II
(2007/08/21)
Bushido Prod Sonny Black

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Wolf's Lair AbyssWolf's Lair Abyss
(1997/11/03)
Mayhem

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Evil GeniusEvil Genius
(2007/04/03)
Abruptum

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どうしても欲しかったので『ニセドイツ』の伸井太一さんに一時帰国の時に『Carlo Cokxxx Nutten II』を買ってきて貰います。


ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品 (共産趣味インターナショナル VOL 2)ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品 (共産趣味インターナショナル VOL 2)
(2009/10)
伸井 太一

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音質的にはBrodequinとかインドネシアのBloody Gore、Total Rusak、チェコのIntervalle Bizarreとほぼ同じEQのカンカンスネアだと気がつきます。

オマケ:以下は一時期、世界最速のドラミングと言われていたBrodequinのクリップ。十年経ってもこの人を越える人はいないかも。




聴いていくうちに何だかRepudilationとかInternal Bleedingみたいな初期スラムデスと似たモッサリ感、グルーブ感、トランス感もを感じます。バックトラックの陰鬱さはAs Divine GraceとかLeft Hand Solution、My Dying Bride、Blood Divineに聴こえなくもない……。後でBushidoがそうしたメランコリック系ゴシック・ドゥームメタルのファンで、そういったバンドのバックトラックをそのままそっくり、パクっていたと知る訳ですが(笑)。どおりで似ている訳だ。





他にもドイツにはChakuzaという明らかにYakuzaから名前を取ったヒップホップもいます。





ギャングスタ系、ゲットーラップではないのであんまり紹介したくないのですが、デュッセルドルフ育ちの日本人ヒップホップ、Blumioがドイツで大人気です。曲はかなりダサい……。




と、こんな訳で日本の武士道とか侍に憧れて、日本っぽさを取り入れまくったギャングスタ・ゲットー系ヒップホップが世界中で広まっています。

それでチュニジア本国には大した「Cool Japon」を取り入れたヒップホップはいないのですが、なんとVomit the Hateというテクデスが登場! これには流石にハマザキカクンもビックリ仰天! しかも発展途上国にありがちなチープな感じが全然しない! むしろNecrophagistとかThe Faceless、Obscura、Spawn of Possesion、Sleep Terrorなどと全く変わらないレベル。自分がチュニジア育ちとか一切なくてもハマっていた可能性大のハイクォリティ! そもそも自分がチュニジアにいた時、CDも売ってなかったし、楽器やとかスタジオとかあるのだろうか??



ギャングスタ・ヒップホップ、ドイツ、ブルデス、ゴシック、テクデス、チュニジアを強引に一つの話にまとめてみせようとして見苦しくてスミマセン。

ここ数年間、ヨーロッパのヒップホップにどっぷりハマっているのですが、同じ趣味を持った人と出会った事がありません。いたら連絡下さい。
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テーマ : オススメの本
ジャンル : 本・雑誌

tag : Cool Japan Bushido チュニジア Nox Arcana Dark Sanctuary Sonny Black

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ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

この『Cool Ja本』ブログ2011年度スゴブロ4位受賞!

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