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ブルータルデスメタルでも「Cool Japan」だった! 『Cool Ja本』は『COOL JAPAN』のパロディです。


COOL JAPAN 発掘!かっこいいニッポンCOOL JAPAN 発掘!かっこいいニッポン
(2008/12/18)
NHK『COOL JAPAN』取材班
発行者:武田雄二
発行所:ランダムハウス講談社
イラスト:今井ヨージ
撮影:藤啓介
ブックデザイン:鈴木大輔(ソウルデザイン)
編集協力・DTP:(有)21世紀BOX
衣装協力(鴻上尚史)ケントアンドカーウェン/レナウンプレスポート
印刷製本:豊国印刷株式会社
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一般人には全く知られていない話だと思いますが、つい二、三年ぐらい前、日本のブルータルデスメタルのシーンが世界的に大変注目を浴びていました。日本の過激音楽というとジャパノイズやジャパコア、Grind Coreが有名ですが、ブルータルデスメタルも日本において猛威を振るっていました。JPDM(Japanese Death Metal)と呼ばれ、デスメタル大国として世界的に名を馳せていたのです。

この「ナントカDM」という呼び方は、もともとニューヨークのInternal BleedingやMalamor、Dehumanizedなどハードコア寄りデスメタルシーンが「NYDM」と呼ばれていたのに対抗して、当時のテキサスの新興レーベルCorpse GristleがDevourment, Sintury, Prophecy, Sect of Execration等、テキサスで当時勃興しつつあったスラム+ガテラル系の先駆者の事を「TXDM」と呼び始めたのが由来だった気がします。

その呼び方が全世界で流行り、蜘蛛の巣のような共通のロゴを用い、myspaceでUKDM、TRDM(トルコ)、RUDM(ロシア)、SRDM(セルビア)、IDDM(インドネシア)、FRDM(フランス)、GMDM(ドイツ)、BLDM(ベルギー)などの国ごとのアカウントが一斉に現れ、お互い相互乗り入れ、リンク合戦が繰り広げられます。

その中でも世界的に見ても、一際輝いていたのが、日本のブルータルデスメタルだったんです。これは私が日本人だからというバイアスはかかっていないと思います。バンドとしては90年代から世界的に活躍していたDefiledを筆頭に、Vomit RemnantsやDisconformity、Woundeep、Goreventなど、前世代のメタル色を感じさせない乾いたサウンドが特徴的な、アメリカン・ブルデスバンドがバンバン登場します。

個人的にはDevitalというバンドが強烈に格好良かった。このドラマーがありとあらゆるジャンル、デスメタル、ブラックメタル、グラインドコア、ロック、ジャズ、プログレ、フュージョン、クラシック、メタル全てにおいて日本史上最速ドラマーだった可能性があります。世界レベルで見ても、ここまで速いブラストを叩けるドラマーはあまり見た事がありません(グラビティーブラストを除く)。とりあえず聴いてみて下さい。



速過ぎて工事現場に聴こえます。もしくは厨房で玉葱のみじん切りをしている中華料理人の感じ。それがいいんです! 

あと「ツタツン タンタタ」という裏拍を強調したグルーブ感もDisgorgeに匹敵している。これってCerebral EffusionとかInherit Disease、Cephalic Impurity、Human Mincerみたいな中低音オルタネート・ウネウネリフ+でんでん太鼓ブラスト系が最近やり出した事を日本で数年も前にやっていたって事じゃない?!

また事情をよく知らない人からしたら意外だと思いますが、Macabre Mementosという90年代から存在するブルータルデスメタル・レーベルが、Abnormyndeffectというモルドバというヨーロッパの中で一番マイナーと言ってもいい、僻地出身のDillinger Escape Planの様な世界的に見ても大発掘のバンドを出したり、Amputated VeinというレーベルがDisgorgeと同郷のCephalotripsyという次世代スラムデスのホープをリリースしたりと、日本発のレーベルがワールドワイドでとてつもない展開を繰り広げ始めます。

Macabre Mementosはこちら
Amputate Veinはこちら

しまいにはTokyo Deathfestまで開催して、世界中からDisgorge、Devourmentと言ったブルデス界のトップバンドや、コロンビアのInternal Suffering、オランダのDisavowedまで招聘する事態に。次第に

「今、世界で一番熱いデスメタルシーンはもしかして日本?」

みたいな状況に。ちょうどデトロイト・メタルシティが流行始めた頃と同時にです。ちなみに2011年現在、一番熱いデスメタルシーンはロシアかな?


Before the Throne of InfectionBefore the Throne of Infection
(2010/04/06)
Annotations of an Autopsy

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そして決定的に凄かったのが江川敏弘さんというデスメタル画家が、Deeds of FleshやCenotaph(トルコ)、Abigail Williams、Beheaded(マルタ)など、世界一流のデスメタルバンドのCDのジャケットを描きまくりまくり、ジャパニメーションならぬ、Japanese Death Metal Artブーム!みたいなちょっと部外者からしたら信じられない事になります。

江川敏弘アートスタジオはこちら

長くなりましたが、要するに全世界規模で『Cool Japanese Death Metal』の様な事が、皆さんの知らないところで起きていたのです! アニメだけではなかったのです!

以下のつい最近、リットーミュージックから出版された『BIBLE OF EXTREME METAL』のカバーは江川敏弘さんのイラストです。この本については後日、書評します。


激重轟音メタル・ディスク・ガイド BIBLE OF EXTREME METAL激重轟音メタル・ディスク・ガイド BIBLE OF EXTREME METAL
(2010/12/20)
リットーミュージック出版部

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この『Cool Ja本』ブログの由来は、『Cool Ja本』ブログ創設の主旨で書きましたが、要するに今盛んに言われている「Cool Japan」のダジャレ・パロディです。

もしかしてまだ「Cool Japan」の事自体を知らない人がいるかもしれませんが、日本の漫画やアニメなどコンテンツ産業が凄いという事で、世界に売り込む為のキャッチコピー・概念の様なものです。

日本人にとっては当たり前だけど、外国人からしたら驚きでクールなものが日本には沢山あります。外国人の視線に立って、日本のクールなところを羅列したのが、『COOL JAPAN 発掘! かっこいいニッポン』というランダムハウス講談社から発売された本です。

例えば宅急便や自動販売機、大型量販店などは例外はあるにしても、外国にはほとんどないものなので、極めて日本的で、外国人は一様に驚きます。居酒屋や就職活動、自動車教習所所、合コンといったものは外国にはないって知っていました?

元のネタは『COOL JAPAN』という日本に住む外国人に日本の面白さ、可笑しさ、かっこよさをディスカッションしてもらうNHKの番組です。

我々日本人にとっては当たり前すぎるけど、外国人からしたら「Cool Japan」なモノ、現象が沢山掲載されてあり、帰国子女の私でも目から鱗が落ちる事例が沢山あります。海外と関わりのある人、留学生、帰国子女、在日外国人、国際結婚した人達にオススメです。

……とそんな具合で、冒頭のブルータルデスメタルから、かなり強引に 『Cool Japan』に結びつけて、申し訳ございませんでした(笑)。
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テーマ : オススメの本
ジャンル : 本・雑誌

tag : COOL JAPAN JPDM Cool Ja本 ブルータルデスメタル devital

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ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

この『Cool Ja本』ブログ2011年度スゴブロ4位受賞!

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