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今、モンゴルのヒップホップがサムい!『モンゴルンルン』


モンゴルンルンモンゴルンルン
(2008/09/27)
著者:太田千絵
Design:山田美保子、高橋恵美
Cover Design:千代田朗、小池友宏
Illustration:平野めぐみ
Map Illustration:プログ
発行者:塩谷茂代
イカロス出版

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世界で二番目に共産主義国となったモンゴル。IMF統計で一人当たりのGDPが世界で123位のモンゴル。朝青龍とチンギスハンのモンゴル。そのモンゴルヒップホップが大人気だって皆さん、知っていまス?!

ハマザキカクン、ブルータル・デスメタルを愛好しておきながら、世界の田舎・僻地・辺境・秘境・発展途上国・紛争地帯のヒップホップにこの五年間ぐらいハマってます。英語、日本語のヒップホップは全く興味ないけど、世界のド田舎で、アメリカに憧れて、似合わないのにダボダボファッションで、「Yo! What's up! Comon Check it アンニョンハセヨ! サワディーカップ! コニチワ!」みたいにズッコケ調の、インチキラッパーのマヌケさの虜になってしまったのです!

Diva 「Up & Down」


いつからハマったかというと確か、2000年に韓国に行った時に聴こえてきたDIVAという女ヒップホップグループの曲が頭の中にこびりついてからだと思います。その後、毎日ターボクラブという韓国ポップスのアンダーグラウンドカルトサイトを見るのが日課でした。KARAとか少女時代の十年ぐらい前です。本気で音楽的にハマったのではなく、根本敬先生が『ディープコリア』でポンチャックにハマってしまった様な、文化人類学的な視線、怖いもの見たさ、マヌケさにハマったというのが真相です。バジリコから『韓国の変』が出た頃はまだ韓国は微妙だったんです。

豪定本 ザ・ディープ・コリア豪定本 ザ・ディープ・コリア
(2002/06)
根本 敬、湯浅 学 他

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韓国の「変」―コリアン笑いのツボ82連発!韓国の「変」―コリアン笑いのツボ82連発!
(2003/12)
不明

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その後、JinuseanやCB Massなど韓国でも日本や先進国と引けを取らないビデオクリップが出てくると、次第にインチキ臭さ、怪しさが減退し、笑えなくなり、徐々に関心も薄れていきました。

JINUSEAN - AYO


そしてYouTube全盛の時代を迎えていつしか、帰宅後、より怪しいヒップホップを求めて「Macedonia Hiphop」「Kyrgyz Hiphop」「Zambia Hiphop」と世界地図を見ながら、マイナー国のヒップホップを鑑賞するのが最大のストレス解消法になりました。日本で一番世界のヒップホップを漁り尽くした自信があります(笑)。

その流れで『アルバニアインターナショナル』のカバーを飾るアルバニアを代表するEtno Engjujtの「Albanian」を発見します。曲はオチャラケ調で単調な繰り返しが多く、決して評価はできませんが、「世界最強の鎖国だったのにアメリカ人ぶってる! 英語で歌ってる! しかもやけに右翼的!」とその裏の裏をかいた皮肉まみれのダサかっこ悪さにギャップフェチは興奮を抑えられませんでした。

アルバニアインターナショナル―鎖国・無神論・ネズミ講だけじゃなかった国を知るための45カ国 (共産趣味インターナショナル VOL 1)アルバニアインターナショナル―鎖国・無神論・ネズミ講だけじゃなかった国を知るための45カ国 (共産趣味インターナショナル VOL 1)
(2009/08)
井浦 伊知郎

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Etno Engjujt - Albanian


そんな中で最も衝撃を受けたのがモンゴルのヒップホップです。どうせ発展途上国にありがちなチープなサウンドだろうと侮っていたら、まず再生してみて驚いたのが意外と身なりが発展している事。指摘されなければ日本のヒップホップかと思えます。

hip hop all stars-honhnii_duu(MONGOLIA)


しかも何だか雰囲気が陰鬱でドゥーミーでデス声っぽい人もいる……。ホーミーの影響からか声のバリエーションが豊富。また普段聴く事のないモンゴル語があまりに滑舌が良く、エッジが効いていてメタリック! 曲の構成もやや複雑で起伏に富んでいる。これって結構そのままカッコイイかも!

モンゴルのヒップホップに開眼され、漁っていくうちに、超強烈にスリリングでアップテンポでモンゴル語が激しくカッコイイ曲を発見! ヒップホップの人達ってどの国でも車と女と現ナマが定番で、その街で最も超高層ビビルの屋上で歌うのがお決まりなのですが、ウランバートルにはそれほど高いビビルがないせいか、ショッピングセンターと駐車場で誤魔化したっぽいのも切なくてたまりません。

Vanquish 「Hood」


Tatarというグループで「Hairiig Hundel」という、ラストエンペラーのトラックを使っている曲はかなりカッコイイ! Tatarはなぜか日本のAK48ならぬAK-69とスプリットも出しています。これはCD買いました。



Ain’t No Stoppin’ feat.AK-69Ain’t No Stoppin’ feat.AK-69
(2005/09/21)
タタール、タタール feat.AK-69

商品詳細を見る


消滅した韓国のインチキ臭さ、アヤシサをモンゴルで発見し、にわかモンゴルブームが訪れたのが4年ぐらい前。こうなったら「共産趣味インターナショナル」でモンゴルもやろう!と思った矢先に出版されたのがこの『モンゴルンルン』です。この本はイカロス出版から二年前出ました。

若者目線のRealモンゴルNOWが載っていて、海外旅行に行っても文化遺産とか博物館、観光地には全く行かず、コンビニとかスーパー、ファーストフードでご当地モノに真っ先に駆けつける人達には最大級にオススメです。

52ページには「いまどきの男子学生ファッション」でモンゴルのイケメン達が載っているのですが、日本でもモテそうなぐらいカッコイイ! ハーケンクロイツ(向きからしてサンスクリットの卍ではない)のTシャツを着ている長髪ドレッドバンドマンもいます。今、モンゴルではネオナチが社会問題になっているらしい。

Mongolian neo-Nazis: Anti-Chinese sentiment fuels rise of ultra-nationalism
James Wasserman Photography

モンゴルを代表するボーカルグループ、カメルトンのジャケットなどを手掛けるカリスマカメラマン、ダーシカ氏はモヒカンでクロムハーツ。ウランバートル初のロック専門店も載っています。上にいる若者のシャツは解読できませんが、明らかにブラックメタル。想像以上に発展しているんですね! 残念ながらモンゴルにはヒップホップと違って本格的なデスメタル、ブラックメタルは育ってきていない様ですが、以下二つを発見。

Tortured Voice
Ornaments of Agony

この調子だとモンゴルのメタルシーンは、相当しばらくの間期待できなさそうですね……。

巻末の「ウランバートル刊行ガイド」ではファーストフードマニア、よだれモノのニセモノファーストフードチェーンが沢山載っています。「ロイヤル・ファミリー・レストラン」という明らかにロイヤルホストを意識した日本風洋食店、「ゾチンボーズ」と「ハーンボーズ」というモンゴル資本のファーストフードチェーンなど、超行ってみたい! モンゴルという世界二番目の共産主義国、ザ・僻地の様な国がこんな事になっているとは思わなかった!
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tag : モンゴルンルン 太田千絵 モンゴル ヒップホップ Vanquish Tatar AK-69

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プロフィール

ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

この『Cool Ja本』ブログ2011年度スゴブロ4位受賞!

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