古田雄介『故人サイト』が出ます!

『故人サイト 亡くなった人が残していったホームページ達』が出ます! 著者は古田雄介さんです。
更新直後に殺害、ツイート直後に事故死、
リアルタイム闘病記録、自殺実況中継、
ファン巡礼慰霊碑サイト……
それは遺書なのか、あるいは
ダイイングメッセージなのか!?
意図せざる「ネット墓標」を徹底調査!!
ネット社会になってから、一般人が自らの死を予期しないまま書き込んだ文章がネット空間に無数に残される様になった。一方、死を受け入れた上で最後のメッセージをネットに残す者も増えてきている。そうした4ケタにも上る膨大な「死者サイト」コレクションから特に印象的・特徴的・衝撃的な103サイトを紹介し自身の死に備える。
第一章 突然停止したサイト
本人が自分の死を予測していない、少なくとも予兆を表に出していないサイト
第二章 死の予兆が隠れたサイト
本人は死因に気づいていない、または表に出す気がないが、予兆が見えているサイト
第三章 闘病を綴ったサイト
病気の日々を長期間書き連ねているサイト、死と向き合って生きているサイト
第四章 辞世を残したサイト
本人による辞世の挨拶が残されたサイト。ただし、自殺したものは除く
第五章 自ら死に向かったサイト
自殺願望を綴って実行したサイト、自死をほのめかして消息を絶ったサイト
第六章 引き継がれたサイト 追憶のサイト
残された人々が長年引き継いで管理しているもの、追悼のために構築したもの
著者の古田さんは以前アスキーで「古田雄介の“顔の見えるインターネット”」を連載されており、日本有数のウェブサイトマニア。この「顔の見えるインターネット」でも、後に私が編集者として本を出す元となる「世界飛び地領土研究会」や「BLUE STYLE COM」「西洋軍歌蒐集館」などの著者にインタビューされています。その後、『中の人 ネット界のトップスター26人の素顔』という書籍で刊行されています。
そんなウェブサイトマニアの古田さんが長年集めてこられたのが、「既に運営者が死んでしまっているサイト」、すなわち「故人サイト」です。4ケタにも上る「故人サイト」を6つの類型に分け、それぞれの特徴や内容、運営者、運営者の亡くなり方などを分析・紹介しています。
古田さんは『ITメディア』で「古田雄介の死とインターネット」や「死後のインターネット」で、終活や人の死とインターネットについて研究されてきました。
ネットが一般市民にまで行き渡ってから十年以上の月日が経ちますが、そんな一般人が自らの死を意識しないまま書き込んだ文章がネット空間では無数に漂っています。一方、自身の死後を想定した上でネットで文章を残す人も増えてきています。
こうしたネット空間上にある、「死者によるサイト」を見つめ直し、いずれ来るであろう(それはこの直後かもしれない)自らの死をネット上でどう残していくのかを考えることは、現代のIT社会においてますます重要になってくると思われます。
本書『故人サイト』は早ければ12月11日頃、一般書店での販売を予定しております。
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