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『消滅した国々 新装改訂版』が出来上がりました

消滅した国々 新装改訂版ウェブ

お待たせしております。長い間、在庫切れだった『消滅した国々』の「新装改訂版」が出来上がりました。著者は『世界飛び地大全』や『国マニア』、そしてさいたま市議会議員でも知られる吉田一郎さんです。初版が出てから国際情勢も変わったので、現状にアップデートして改訂版として出した訳です。


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見ての通り、非常に分厚く712ページもあります。校正する時に、最初から最後まで一通り読むだけでも2週間は掛かります。


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帯を取ったところです。当初チラシではミロシェヴィチを載せていましたが、吉田さんの希望により、南ベトナムのグエン・バン・チューに変わりました。吉田さんの世代ではこちらの方が馴染みが深いという事と、ゴルバチョフとミロシェヴィチの存在がやや似ているからです。


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初版以降、政治的変動があった国や地域は多くありますが、未だに情勢が流動的なのがイエメン。この国はかつても分断国家だった事自体が印象に薄いですね。


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昨年から今年に掛けては『アイラブユーゴ』というユーゴスラヴィア・ノスタルジー本が、社会評論社からシリーズで出ました。どういう経緯でこの国が建国され、そして崩壊したのか、その流れを簡単に知る事もできます。



アイラブユーゴ 3 女の子編 (自主管理社会趣味)アイラブユーゴ 3 女の子編 (自主管理社会趣味)
(2015/03/09)
亀田真澄 山崎信一 鈴木健太 百瀬亮司

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『消滅した国々』の中で、ソマリアが崩壊した後に出来た国々を複数紹介しています。この本が出た後、高野秀行さんによる『謎の独立国家ソマリランド』が出ました。そして吉田さんと高野さんはその後、一緒に『読書人』の座談会に出たり、ラジオ番組にも出たりしました。

私個人も『謎の独立国家ソマリランド』を読みましたが、これも520ページにも上る相当な大著ですが、非常に読み応えがありました。無政府主義の方が民主主義が機能していると逆説的に解釈できる本で、非常に示唆に富んでますが、色んな書評が出てますので、私が改めて述べる程でもないでしょう。


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本書では『ニセチャイナ』で登場する蒙古聯合自治政府の流れを汲む内モンゴル人民共和国なども。

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初版が出た後にリー・クアンユーが死去しました。シンガポールって、一度便宜的に消滅していたって知っていました?


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今回最大の政変がウクライナ戦争やクリミア併合ですね。この部分がアップデートされてます。


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個人的に今後、消滅する可能性あるとしたら考えられるのが沿ドニエストル。沿ドニエストル自体は一応残っているので、この本での取り扱いはありませんが、モルドバの中にあったテュルク系のガガウズ共和国。今回何かアップデートされた訳ではありませんが、興味深い国です。


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イエメン騒乱ではフーシ派とかアラビア半島のアルカーイダなど、色々訳の分からない状況が続いてますが、元々ラヘジ土侯国、サッバイハ族地方、ファドリー土侯国、上アウラキ・スルタン国、上アウラキ・シャリフ国、下アウラキ土侯国、ワーヘディ土侯国(バル・ハーフ)、ワーヘディ土侯国(ビル・アリ)、ワーヘディ土侯国(バッハン)、アワーゼル土侯国、上ヤーファ土侯国、下ヤーファ土侯国、アラウィ族地方、コタイビー土侯国、ハワーシェブ土侯国、アクラビ土侯国、ダーラ部族連合(ダリ土侯国)、クアイチ土侯国、カシーリ土侯国、マハラ土侯国、カルバ首長国など色々あった訳で、もともと相当複雑。この辺の国々ってそもそも日本のイエメン史の本でも詳しく語られてるんでしょうかね?


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あと直接、今回の新装改訂版では直接的にはアラブの春やイスラム国によって、崩壊した国はありませんが、間接的に影響があったのがリビア。


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最近、社会評論社から寺山恭輔著『スターリンと新疆』という大著が出ました。詳しく知りたい方はこの本をご覧下さい。


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リビアは一体、今どうなってるのだが現状が伝わってきませんね。


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トゥアレグ族によってアザワドが建国されるも、イスラム系過激派アンサール・ディーンによって潰される。


と、ざっと『消滅した国々』の「新装改訂版」を紹介しました。冷戦が崩壊した後、「歴史の終わり」とか言われておきながら、たった三年で一部内容を書き換えないといけないぐらい、国際情勢は移り変わり続けています。この後も何が起きるか分かりません。実にイタチごっこのようです。


次に改訂版が出る時は実際にある国が消滅した時でしょうか?


書店には早いところであれば本日、6月23日頃から販売開始しています。


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プロフィール

ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

この『Cool Ja本』ブログ2011年度スゴブロ4位受賞!

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