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『アイラブユーゴ3 女の子編』が出来ました! 中をお見せします!

アイラブユーゴ3

昨年から始まった、ユーゴスラヴィアを懐かしむ『自主管理社会趣味』シリーズの最終巻、『アイラブユーゴ3 女の子編』がいよいよ完成しました! 著者は若手ユーゴ研究者である亀田真澄さん、山崎信一さん、鈴木健太さん、百瀬亮司さんです。見ての通り、3巻のカバーを並べると、繋がっています!

アイラブユーゴ3

別アングル。編集者として複数の本のカバーを繋げてデザインしたのは初めてです。この『アイラブユーゴ』シリーズは、元々1冊のつもりが、あまりにも内容が豊富なので、3冊に増やしたものです。昨年から刊行し始め、とうとう完結しました。尚、3巻だけ内容が収まり切らず8ページ増量の184ページです。


アイラブユーゴ3

カバーを取った、表紙の部分も繋がってます。☆のマークはユーゴスラヴィアの旗のイメージです。


アイラブユーゴ3

それでは早速中身に行ってみましょう。今回は「女の子編」という事で、文化や芸術、生活一般の事を扱っています。

アイラブユーゴ3

プロパガンダポスター。ユーゴスラヴィアはコミンフォルムから追放されているので、他のソ連型社会主義国とはひと味違うテイストに。著者の唯一の女性、亀田真澄さんは昨年、成文社から『国家建設のイコノグラフィー―ソ連とユーゴの五カ年計画プロパガンダ』という研究書を刊行されています。


国家建設のイコノグラフィー―ソ連とユーゴの五カ年計画プロパガンダ国家建設のイコノグラフィー―ソ連とユーゴの五カ年計画プロパガンダ
(2014/04)
亀田 真澄

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アイラブユーゴ3

共産主義版のボーイスカウト、ピオニールです。子ども達はみんなやらされていたらしい。


アイラブユーゴ3

結構ヘンな感じもしますが、ベルボトムを着た若者や、暴走族みたいなのも。コンピューター教育もなされていた様です。


アイラブユーゴ3

スーパーマーケットやデパートもあり、独特の社会主義体制とはいえ、かなりの消費文明を謳歌していた様です。


アイラブユーゴ3

建前上、検閲はない事になっており、ポルノ雑誌までありました。また色んな雑誌が複数の言語で刊行されていた様です。デザイン的にも欧米の雑誌と変わらない洗練された印象。


アイラブユーゴ3

ユーゴスラヴィアの特にセルビアは元々豚商人だった人が建国を導いた事から、肉料理が盛ん。レシピも載っています。


アイラブユーゴ3

結構意外でしたが、ゴレニェという企業が、家電製品を生産しており、ユーゴの松下的な存在に。


アイラブユーゴ3

ファッションも洗練されており、言われてみなければこれがユーゴスラヴィアだとは分からないぐらい。また美人も多いです。


アイラブユーゴ3

日本でも知っている人が多いのではないでしょうか。ユーゴスラヴィアの「ビートルズ」と言われたビエロ・ドゥグメ。ユーゴスラヴィアの典型的な多民族都市、サラエヴォ出身です。


アイラブユーゴ3

またユーゴスラヴィアではパンクシーンが盛んだった事でも有名です。ただパンクは元々労働者階級の反体制的なムーヴメントとして始まったものの、ユーゴスラヴィアはそもそも左翼の社会主義体制を標榜しているし、バンドのメンバーも将校の子弟などが多かった様です。


アイラブユーゴ3

そしてユーゴスラヴィアの音楽として最も有名なのといえばLaibachというスロヴェニアのエレクトロニカバンド。ナチスのイメージを活用したりと、物議を呼んでいます。特にユーゴスラヴィア出身だという事を意識しないまま聞いている、音楽ファンも多いのではないでしょうか。


アイラブユーゴ3

またユーゴはターボフォルクという、オリエンタル風な民謡とダンス・テクノ調の音楽が混ざったものも有名です。非常に土着臭い歌い方なのに、モダンなリズムや効果音が笑えます。


そしてビジュアル的な要素が少ないので、写真はアップしませんが、ユーゴスラヴィアはロヴロ・フォン・マタチッチというクラッシックの指揮者を輩出しています。この項目は特別に百瀬亮司さんの同僚の阪大学大学院言語文化研究科准教授である古谷大輔さんに寄稿して頂きました。


アイラブユーゴ3

ユーゴスラヴィアはアニメ大国としても知られ、「ザグレブ派」という潮流が、欧米でも生まれるほど。


アイラブユーゴ3

ユーゴスラヴィアを懐かしむ「ユーゴノスタルジー」は当然、当地でも盛んで、ティトーカフェやグッズなどもあります。現地の「アイラブユーゴ」事情も紹介。


アイラブユーゴ3

巻末にはユーゴスラヴィアをテーマにした日本で刊行された本のデータベースを収録。私もユーゴ関連書は相当読み込んだと思っていましたが、全く知らない本がまだまだ数多くあり、意外と日本におけるユーゴスラヴィア研究の層の厚さを実感しました。


この『アイラブユーゴ3 女の子編』では、これ以外にもアイスクリームやお菓子、映画など他にも面白い物が沢山あり、ここでは紹介しきれないぐらいです。



アイラブユーゴ2 (自主管理社会趣味)アイラブユーゴ2 (自主管理社会趣味)
(2014/11/23)
百瀬亮司、亀田真澄 他

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そんな訳で、『アイラブユーゴ3』をもって、このシリーズは完結しました。この三冊を揃えれば、ユーゴスラヴィアがどういう国だったか、ビジュアルを含めてよく分かります。


ユーゴスラヴィアは一時は「非同盟諸国会議」や「自主管理社会主義」という独自路線を突っ走る国として、世界の労働者から憧れと尊敬の眼差しを受けていましたが、90年代の凄惨な民族紛争のイメージで覆い尽くされてしまいました。日本ではそうした紛争本が大量に刊行されましたが、それ以前はとても素敵で可愛らしく、面白い国です。そんな平和だった時のユーゴスラヴィアの様子を是非『アイラブユーゴ』で知って欲しいですね。


アイラブユーゴ 1(大人編)―ユーゴスラヴィア・ノスタルジー (自主管理社会趣味 Vol 1)アイラブユーゴ 1(大人編)―ユーゴスラヴィア・ノスタルジー (自主管理社会趣味 Vol 1)
(2014/08)
鈴木 健太

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『アイラブユーゴ3』が一般の書店で販売し始めるのは3月9日頃です。


3月12日には紀伊國屋書店新宿南店のふらっとすぽっとで、トークイベントを開催し、その後は懇親会も開かれます。是非お越し下さい。


【新宿南店】 2015年3月12日(木)19:00~鈴木健太・百瀬亮司・亀田真澄・山崎信一さんライブトーク@ふらっとすぽっと!『アイラブユーゴ3』(社会評論社)
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tag : アイラブユーゴ ユーゴスラヴィア 自主管理社会趣味

プロフィール

ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

この『Cool Ja本』ブログ2011年度スゴブロ4位受賞!

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