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『アイラブユーゴ2 男の子編』出来ました!

アイラブユーゴ2

アイラブユーゴ2 男の子編』が完成しています! 今回の巻では男の子ウケする、車やサッカー、建築などを扱っています。著者は引き続き、百瀬亮司さん、亀田真澄さん、山崎信一さん、鈴木健太さんの若手東京大学ユーゴ研究閥です。


ユーゴスラヴィアというとストイコヴィッチやオシムが出身のサッカー大国で有名で、サッカーを通じてこの国に興味を持った方も多いのではないでしょうか。また日本で刊行されているユーゴ関係の本の三分の一ぐらいがサッカーにまつわる本(残りの三分の一が紛争本)と言えるかもしれません。

アイラブユーゴ2

オビを取った様子です。1と繋がっていて、☆が象られているのが分かります。早く3を完成させたいですね。


アイラブユーゴ2

目次。右に写るのは『紅の豚』に出てきそうな、クロアチアの水陸両用複葉機。

アイラブユーゴ2

最初の方ではユーゴスラヴィア経済を知る上での基礎的な話を解説しています。1993年にセルビアとモンテネグロだけとなった「ユーゴスラヴィア連邦共和国」の時には、国連による経済制裁の為、ハイパーインフレに見舞われ、5千億ディナールという高額紙幣も登場。20世紀の高額紙幣として最高記録だそうです。


アイラブユーゴ2

共産主義の東側陣営と思われがちなユーゴスラヴィアですが、そうでもなく、東欧の分業体制から閉め出されてしまったせいで、西側の企業と協力体制を構築し、オースティンやルノー、フォルクスワーゲンなど沢山の西側自動車メーカーとの合弁会社ができました。


アイラブユーゴ2

アドリア海に面していたユーゴスラヴィアは海運業が盛んでした。右の写真はニューヨークまで運行されていたユーゴの船。また造船業も盛んで、なんと1989年には建造量で日本・韓国・中国に次ぐ、世界4位だったとの事。結構驚きの事実ですね。


アイラブユーゴ2

軍事マニアからも大人気のユーゴスラヴィア。サバイバルゲームや軍装のジャンルでもかなり注目の国。そんなユーゴの自動車メーカーザスタヴァはカラシニコフ銃「ザスタヴァM70」を作っており、非同盟諸国の間で流通してしまい、イラクなどの紛争地帯でもよく用いられる兵器との事。


アイラブユーゴ2

お次は社会主義団地。今見るとこうしたコンクリートの無機質な建物は寒々しく、また廃墟っぽくてあまり住み心地が良くなさそうですが、社会主義時代は先進的で未来風のイメージが強く、子ども達まで動員して建築に勤しんだらしいです。

アイラブユーゴ2

特におどろおどろしいのが「ルード」というまるでゴッサムシティに建ってそうな、100メートル近くの三棟セットの団地。この団地の気色の悪さは圧倒的です。色んな写真が出てくるので是非「rudo beograd」などでも検索してみて下さい。

アイラブユーゴ2

結構有名な話ですが、マケドニアのスコピエで大きな地震があり、破壊された街の再建計画に、日本人の建築家、丹下健三が携わりました。コンクリート剥き出しの直線的なブルータリズム建築が乱立しており、独特の街並みです。


アイラブユーゴ2

ユーゴスラヴィアには東ドイツのトラバントと並ぶ有名なポンコツ車「ユーゴ」が有名です。なんとこの自動車メーカー、1980年代末には「ユーゴ・フロリダ」という名前で、アメリカにまで輸出されていたのです。ユーゴスラヴィアが「旧東側」というイメージを持っている人にとっては、かなりの驚きではないでしょうか。


アイラブユーゴ2

チンチン電車の項目。他のページでは鉄道やバスなどの交通機関も扱っています。街並みがとてもノスタルジックで良い味出してますね。


アイラブユーゴ2

ユーゴスラヴィアのナショナルキャリアJATの紹介。JALにも似てます。ユーゴスラヴィアは美人が多いのでも有名で、スチュワーデスも綺麗な人が多いです。


アイラブユーゴ2

これもユーゴスラヴィアが東側とか共産主義と思い込んでいる人にとっては意外に思える、JATが運行していた国際路線図。1987年のものですが、ニューヨークやロサンゼルス、モスクワやティラナ、ヨーロッパの主要都市、バグダッドやダマスカス、ドバイなどの中近東、カルカッタやクアラルンプール、シンガポール、そして北京、果てはシドニーにまで飛んでいました。残念ながら日本との結び付きはそれほど強くなかったので、日本にまでは飛んでいませんでした。


アイラブユーゴ2

最後の方でようやくですがサッカーの章。左は若き日のオシムのお顔。右は日本でも活躍したピクシーがあだ名のストイコヴィッチ。

アイラブユーゴ2

パルティザンやハイドゥク、ズヴェズダ、ディナモと言った悪名高いとも言える名門クラブ達。こうしたサッカーチームは元々、ユーゴスラヴィア人民軍や反ファシズム青年同盟など、社会主義的な組織を由来にしていましたが、徐々に民族主義の影響を受け始めます。

アイラブユーゴ2

フーリガン達の地元チームに対する郷土意識が民族主義に転化し、ユーゴ内戦にも大きな影響を与えたと言ってもいい状況に。


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ユーゴスラヴィアはバスケ強豪国としても有名ですが、これなんか見ると、まるでアメリカの様です。


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東欧で唯一開催されたサラエボオリンピック。その数年後に、悲惨な戦場と化すとは思いも寄らなかった、複数の民族が平和に混住する最もユーゴスラヴィア的な都市サラエボ。


とまだまだ紹介したいページは沢山あるのですが、これぐらいにしておきましょう。他を知りたい方は、是非お買い求め下さい。


という訳で、この「男の子編」では、ある意味最も一般的な意味で「ユーゴスラヴィア」でイメージされる内容の物が多く、特に男性諸氏が気になるテーマを扱っています。「共産趣味度数」が最も高い巻と言えるでしょう。


この巻単独でも十分楽しめますが、何でこの様な物を生産したり、特殊な経済体制を取ったり、色んな国と仲良かったり、最終的に崩壊したのか、そうした国の歴史や政治的な話を知った上で読んだ方が遙かに理解力が高まるので、出来れば『アイラブユーゴ1 大人編』も合わせてお読みになる事を強くお勧めします。



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tag : アイラブユーゴ2 自主管理社会趣味 ユーゴスラヴィア ユーゴスラビア ユーゴ 百瀬亮司 亀田真澄 山崎信一 鈴木健太

プロフィール

ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

この『Cool Ja本』ブログ2011年度スゴブロ4位受賞!

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