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『絶対に解けない受験世界史』、完成しました!

絶対に解けない受験世界史』、完成しました!


先日、告知案内をしたところ、はてブ112、Tweet442を記録し、ネットでかなり話題になった期待の新刊です。


『絶対に解けない受験世界史 悪問・難問・奇問・出題ミス集』出します!

絶対に解けない受験世界史

出来上がりはこんな感じです。464ページもあり、かなり分厚いです。これだけのページ数なのに2200円とかなり値段を抑えました。


絶対に解けない受験世界史

オビを取った状態で面白い仕掛けが施されていますが、それは現物でお楽しみに。


絶対に解けない受験世界史

序文でこの本の目的を宣言しています。

1.入試世界史の一部大学に見られる,杜撰な作問を明らかにし,糾弾すること。特に,有名大学・難関大学にあぐらをかいている方々の知的怠惰の暴露を最大の目的とする。

2.真摯に作られた問題でも,出題ミスになることはある。そこで,出題ミスを集めることで,出題ミスの出やすい傾向を分析する材料として世の中に提供する。

3.単純に,バカバカしい入試問題をエンターテイメントとして笑い飛ばし,当時の受験生たちの無念を供養することにする。

4.受験世界史範囲外の超難問を収録することで,受験生および一般の歴史好きに対する挑戦状とする。なお,本書を参考書として用いた結果として落ちても著者は責任を取りません。




そして副題の悪問難問奇問出題ミスの定義付け

悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。

奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。

難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験生には根拠ある解答がおおよそ不可能な問題。

出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。





絶対に解けない受験世界史

早速本文行ってみますが、これは高麗時代の陶器である青磁を選ばなければいけない問題。何でこれが難問かというと問題冊子がモノクロなので、作品のシルエットで判断を下さないといけないからです。


絶対に解けない受験世界史

お次は私が気に入っている問題。2013年の慶應大学経済学部の問題なのですが、この地図が冷戦時代のいつのものかを問うているのに、よく見るとユーゴスラヴィア連邦の構成国がバラバラになってしまっているという出題ミス。スロヴェニア・クロアチア・ボスニア=ヘルツェゴヴィナ・モンテネグロ・コソヴォは中立国なのに、セルビアとマケドニアが東側という架空戦記並の地図になってしまっているのです。


絶対に解けない受験世界史

随所に受験世界史にまつわるコラムが設けられています。これは「世界史用語の変化」。例えばオスマン・トルコという言い方は今はなされず、オスマン帝国と言われている事は知られていますが、最近では「普墺戦争」を「プロイセン=オーストリア戦争」と表記する様にまでなっているらしいです。世界史の評価や用語が時代と共に変わっていくのは当然ですが、なぜそう変化していっているのかの分析がなされています。


絶対に解けない受験世界史

さて問題に戻りますが、これなんかは受験世界史に馴染みのない私としてもヘンだなーと思った問題。都市名を当てなければいけないのですが、その地図は囲碁の線みたいなのが敷かれただけのもの。海岸線や国境が全くありません。都市同士の東西関係を把握していないと解けないという奇問です。


絶対に解けない受験世界史

奇問よりも更にヘンな問題は番外編として扱っているのですが、例えばこれは2012年慶應大学商学部の問題。問題は省きますが、選択肢がユーモラスです。こういうのは著者の稲田義智さんも言っている様に、逆に面白くて微笑ましい。

18.オアシスの道  29.草原の道  36.哲学の道

15.イタリア商人  17.ヴェニスの商人  
20.ギリシア商人  34.中国商人  
50.ムスリム商人  54.倭寇

1.ラピュタ  2.テオティワカン  3.マチュピチュ 4.ナスカ




絶対に解けない受験世界史

これは問題文が英語の長文なのに、実は問題文を読まなくても8問中7問は解答可能というマヌケな問題。何だそれ(笑)。何の意味があるのか?


絶対に解けない受験世界史

この本は受験生や入試関係者向けですが、逆に社会人の方が正解しやすい問題とかも結構あります。例えばこれはイングーシやナゴルノ・カラバフ、北オセチアなどコーカサスの紛争地帯を答えさせるもの。私の様な旧ソ連構成体ファンにとっては一発で分かる問題でも、受験生にとっては範囲外らしいです。他にも楽々に答えられて、世界史マニアの社会人からは何でこれが悪問や難問なんだろうと、見える問題も幾つかあります。そういった問題を見るのも楽しいです。


絶対に解けない受験世界史


『絶対に解けない受験世界史』、サブカルチャー風の受験参考書ですが、日本の教育界に対して重大な問題を提起しています。


現況の大学の入試試験において、これだけ悪質な問題が蔓延っているという事は、それだけ涙を呑んだ受験生がいるという事です。本当は志望している大学に合格していたのに、こうした不公平な問題、あるいは出題ミスによって点数が及ばず、泣く泣く別の大学に入学せざるを得なくなったり、浪人せざるを得なかった学生達が少なからずいるのです。とても理不尽な話ですが、大学当局もなかなか明るみにせず、一年経てば忘れ去られ、その後、検証が進められたり、改善が見られる事はほとんどありません。


こうした悲劇は出来るだけ最小限に留める必要があります。その為にも受験世界史における悪問・難問・奇問・出題ミスを『絶対に解けない受験世界史』で実証的に検証してみたのです。


ただ稲田さんの検証作業は決して糾弾調ではなく、時折ネットスラングなどを用いて、ユーモラスに、そして歴史ファンにとっては読み応えのある様な文章で記されています。受験世界史とは関係なくなってしまった方でも、世界史好きであれば読み物として楽しめる内容です。


10月6日頃、書店での販売が始まります。受験生の皆さんは、志望している大学でも過去にこういったトンデモナイ問題を出題していたという事を知るだけでも心の準備が出来ると思います。予備校の講師や高校の先生にとっても試験対策として参考になる資料です。入試問題の出題者はこうした問題を反面教師として参考ににして頂ければ幸いです。


絶対に解けない受験世界史
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tag : 絶対に解けない受験世界史 稲田義智 悪問 難問 奇問 出題ミス

プロフィール

ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

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