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『日本・欧米間、戦時下の旅』その2。第二次世界大戦中、海外から日本に帰国した人名リスト

我が読書人生で最高の愛読書、泉孝英『日本・欧米間、戦時下の旅―第二次世界大戦下、日本人往来の記録』淡交社の第二弾です。第一弾は以下。


ハマザキカク最高レベル愛読書『日本・欧米間、戦時下の旅』その1。対日断交・宣戦布告した国リスト


前回の『対日断交・宣戦布告した国リスト』に引き続き、今回は戦時中に海外から命からがら日本に戻ってきた人達を紹介します。以下がこの本で登場する人達です。


秋山理敏、朝海浩一郎、浅沼稲次郎、阿部勲、阿部勝雄、阿部行蔵、大野芳太郎、天羽英二、荒垣秀雄、新木栄吉、有吉義弥、安東義良、井川克一、井目貞夫、井目良治、池田勇人、井坂孝、石射猪太郎、石垣綾子、石垣栄太郎、石川信、石橋長英、泉蔵、磯田三郎、市河彦太郎、市橋和雄、一万田尚登、伊藤昇、伊藤道郎、犬丸秀雄、井上庚二郎、井上益太郎、入江啓四郎、入船直三郎、岩倉具実、上田昌雄、植村環、魚本藤吉郎、牛場信彦、臼井健、臼井淑郎、内田藤雄、梅田良忠、梅津美治郎、宇山厚、卜部敏男、瓜生復男、嬉野満州雄、江尻進、衣奈多喜男、榎本桃太郎、海老名敏明、円城寺次郎、遠城寺宗徳、遠藤周作、大賀小四郎、大久保利隆、大崎正二、犬島鎌吉、大島浩、大鈴弘文、大角岑生、太田三郎、大瀧孝義、大谷光暢、大森元一郎、大山郁夫、岡野保次郎、岡村二一、岡本清福、岡本太郎、岡本季正、小川亮作、荻須高徳、奥村勝蔵、奥山幸蔵、桶谷繁雄、小田善一、小野幸太郎、小野七郎、小野田捨二郎、小野寺信、小野寺百合子、賀川豊彦、角谷静夫、加瀬俊一、片岡美智、片岡安、加藤勝治、加藤外松、加藤匡夫、加藤美雄、金山政英、兼松武、加納久朗、上村伸一、河相達夫、河崎一郎、河野健治、河原一郎、川村知、神田襄太郎、菊地庄次郎、喜多長雄、北原秀雄、木下良順、木村四郎七、清川勇吉、工藤信一良、邦正美、栗原正、栗山茂、来栖三郎、黒田音四郎、桑木務、向後英一、高野二三男、甲谷悦雄、小島太作、小島秀雄、近衛秀麿、小林一三、小林高四郎、小松清、小松光彦、小室恒夫、古森善五郎、今日出海、近藤賢一郎、西園寺公一、西郷従吾、斎田藤吉、斉藤博、斎藤正躬、坂田二郎、坂西志保、酒巻宗孝、坂本龍起、坂本瑞男、昌谷忠、佐久間信、佐倉潤吾、桜井一郎、桜井三郎、酒匂秀一、笹本駿二、笹森猛正、薩摩治郎八、佐藤克郎、佐藤正二、佐藤鉄松、佐藤尚武、真田為市、佐貫亦男、実松譲、沢静子、沢田廉三、椎名其二、重光昌、重光葵、七田基玄、篠原正瑛、清水健太郎、清水三郎次、清水武男、下田武三、白幡友敬、進藤孝二、出納功、菅良、杉浦徳、杉原千畝、鈴木耕一、鈴木九万、鈴本文史朗、鈴木光信、鈴木龍一、須磨弥吉郎、諏訪根自子、関興古、関守三郎、関口俊吾、瀬崎晴夫、瀬島龍三、曽木隆輝、高岡禎一郎、高水廣一、高本正孝、高碕達之助、高瀬侍郎、高田市太郎、高田博厚、高田正夫、高橋保、高松棟一郎、高柳健次郎、高和博、瀧沢敬一、出口二郎、武内龍次、武野義治、田島英三、田付景一、建川美次、田中絹代、田中路子、田部文一郎、田辺平学、田辺宗夫、谷口吉郎、田丸直吉、田村秀治、淡徳三郎、チェルビ菊枝、千葉皓、千葉蓁一、津田正夫、土屋隼、筒井潔、都築正男、角田文衛、津山重美、都留重人、鶴岡千扨、鶴見和子、鶴見俊輔、手島治雄、寺内寿一、寺尾一郎、寺岡洪平、寺崎太郎、寺崎英成、東郷茂徳、東郷(本城)文彦、道正久、遠山光一、徳川宗敬、徳永太郎、徳永康元、都倉栄二、苫米地義三、富井周、友岡久雄、朝永振一郎、豊田隈雄、内藤雄、長井亜歴山、永井八津次、中川融、長島貞夫、中根正巳、中野五郎、中村正吾、中村豊一、中村春太郎、中村光夫、中谷宇吉郎、中山定義、楢橋渡、成田勝四郎、南原繁、新関欽哉、西春彦、西義章、仁科芳雄、西村熊雄、西山昭、根本博、野上豊一郎、野上素一、野上弥生子、野口芳雄、野田岩次郎、野村吉三郎、野村三郎、野村タチヤーナ、野打直邦、芳賀檀、萩原徹、橋田親太郎、橋爪四郎、橋爪三男、長谷川潔、長谷川才次、蜂谷輝雄、八田秋、服部五郎、服部比左治、浜口幸博、浜中匡輔、早川雪洲、林太平、原馨、原智恵子、原田健、番徹夫、坂西一良、東出誓一、日高信六郎、日向精蔵、肥沼信次、平出英夫、平岡養一、平沢和重、平田雅二、弘島昌、広瀬栄一、広瀬節男、福井文雄、福島慎太郎、藤井歳男、藤田真之助、藤田嗣治、藤塚止戈夫、藤原銀次郎、藤村義朗、藤出楢一、布施信良、古橋広之進、別府節弥、法眼晋作、星島二郎、細川隆元、堀内謙介、堀切善兵衛、前川春雄、前芝確三、前田憲作、前田多門、前田陽一、前田義徳、馬瀬金太郎、松井明、松尾邦之助、松尾敏彦、松尾実、松岡洋右、松嶋鹿夫、松田正綱、松田元市、松平一郎、松平康乗、松本薫、松本俊一、松本信一、三浦和一、三浦義秋、三雲昂、三雲夏生、三谷隆信、光延東洋、南大曹、南博、宮崎申郎、宮川舩夫、宮本三郎、村沢一雄、村田聖明、村田豊文、村山七郎、毛利(堂本)真美、茂木政、本野盛一、森有正、森恭三、森元治郎、守島伍郎、森島守人、守屋謙二、守山義雄、八木正男、柳井恒夫、矢部忠太、山形清、山岸重孝、山崎功、山路章、山下奉文、山田わか、山仲伝吾、山中俊夫、山本正雄、山脇亀夫、湯浅年子、湯浅八郎、結城司郎次、湯川秀樹、遊佐正憲、湯本武雄、油橋重遠、横山一郎、与謝野秀、吉岡弥生、古川猛夫、吉沢清次郎、吉田茂、芳仲和太郎、吉野文六、四本忠俊、笠信太郎、若山淳四郎、渡辺紳一郎、渡辺護、渡辺三樹男、和智恒蔵




よーく見てみるとこの蒼々たるメンツに圧倒されますが、戦前に海外に行くことができたのは、日本でも選りすぐりのエリートだけだったのがよく分かります。


例えば中間子理論を提唱した湯川秀樹は39年5月という切迫した国際情勢の時に京都大学帝国大学教授に就任し、ソルヴェイ会議出席の為に渡独しましたが、ドイツのポーランド侵攻により会議は中止、ベルリンからニューヨーク、サンフランシスコを経て鎌倉丸を乗船して帰国しています。その船には右翼少年に刺殺された社会党の浅沼稲次郎も乗っていました。同じく日本人ノーベル賞二番目の受賞者である物理学者、朝永振一朗もライプチヒ留学していましたが、アメリカの永久租借地だったパナマ運河を経由して帰国しています。


意外なのは日独防共協定を結んだ大島浩駐独大使が、独ソ不可侵条約の責任を問われて帰国を命じられた際、ローマ経由ナポリ、そしてイタリア汽船レックス号でニューヨークに向かった事です。その後、アメリカ大陸を横断し、龍田丸でサンフランシスコを出港し、横浜に入港します。


第二次世界大戦の原因を作った一人である大島浩が、ドイツから帰国する際、アメリカを横断していたのが皮肉ですね。その時、アメリカの街並みや繁栄ぶりを見て、なぜ親独外交を思いとどまらなかったのか、疑問に思えてきます。また寺内寿一大将もヒトラーと会見した後、同様のルートでアメリカ経由で日本に帰国しています。その後の顛末を考慮するとよくアメリカは、後で死闘を繰り広げる事となる日本軍人の通過を許しましたね。


またヨーロッパでは松岡洋右外相によるドイツ、イタリア、ソ連訪問、そして日ソ中立条約締結が、英米両国の反感を買い、日英関係は悪化しました。重光葵駐英大使は帰国挨拶のためにチャーチルを訪問しましたが、シベリア経由の帰国は無理だろうと伝えられます。その結果、重光はブリストル→リスボン→バミューダ→ニューヨーク→ワシントン→ロサンゼルス→サンフランシスコ→横浜というルートで帰国。親英米派外交官で、後日降伏文書を調印する事となる重光葵が帰国直前にチャーチルと会談していたり、アメリカを経て帰国しているのが、不思議に映ります。


また開戦時には在外公館としてアメリカ本土にはワシントンに大使館、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコに総領事館、ニューオーリンズ、シアトル、ポートランド、ロサンゼルスに領事館、本土以外にはホノルルとマニラに総領事館が置かれていました。


ワシントンの日本大使館員はヴァージニア州ホット・スプリングスのホームステッドホテルに収容されました。このホテルは現在も営業中で、ゴルフコース、テニスコート、プールなどを完備した超高級ホテルです。持ち主はルーズベルト大統領の友人で、その後もメキシコや北米各地の大使館、領事館員、官吏、新聞記者、三井物産などの商社員、横浜正金銀行員なども合流しました。


以下が在米州大陸日本人が第二次世界大戦中、抑留されていて超高級リゾートホテル、ホームステッドホテルのホームページです。トップページの外観からして豪奢なお城なのが分かりますね。真珠湾攻撃で不意打ちをした事になっている敵国日本人に対して、余裕を持ってこの様な好待遇で施している事が、その後の戦況を示唆している様に見えます。


The Homestead



ここまでが第一章のうち、気になったポイントです。正直、この本自体が著者の泉孝英さんが人生をかけて集めてきたメモ収集の集大成なので、省略できるところがないというのが事実。私がこうして転記しているものを読んでもらうより、本自体を買って、それをそのまま読んだ方が早いと自分でもお伝えしたくなる程の本です。次回は第二章を紹介したいと思います。



日本・欧米間、戦時下の旅―第二次世界大戦下、日本人往来の記録日本・欧米間、戦時下の旅―第二次世界大戦下、日本人往来の記録
(2005/07)
泉 孝英

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tag : 第二次世界大戦 在外邦人

プロフィール

ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

この『Cool Ja本』ブログ2011年度スゴブロ4位受賞!

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