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『編集会議』2012年秋号にハマザキカクのインタビュー記事が載っています!

最新の『編集会議』2012年秋号に私のインタビュー記事が大きく載っています。この号の特集、「売れてる本のアイデア公開! 編集長の企画力!」のコーナーで登場です。他に出てるのは幻冬舎の出版本部長石原正康さん、『Hanako』編集長北脇朝子さん、『Discover Japan』編集長高橋俊宏さんと、ハマザキカクのあまりの場違いブリが突出しています(笑)。


編集会議

そもそも『編集会議』と言えば編集者を目指している人向けの雑誌で、どちらかというと雑誌編集者の話が多く、人文書・サブカルチャー単行本の編集者とは無縁かと思っていました。載っているのも『プラダを着た悪魔』に出てきそうなオシャレ雑誌の編集長みたいな人達ばかりで、かなり遠い世界だと思っていたのですが、今回私の様なキワモノ編集者も取り上げてくれて、とても嬉しいです。


この素敵な写真を撮ってくれたのは杉能信介さん

写真家 杉能信介|Photographer Shinsuke Sugino

たった一枚の為に百枚ぐらい撮影していたので、そのプロ根性に脱帽です。撮影現場は社会評論社の社長室ですが、普段は雑然としているのに、こうやって見ると綺麗なオフィスみたいですね。


編集会議

ここで掲載しているインタビュー記事は判読するのには低い解像度ですので、是非一冊実物を買ってみて下さい。


編集会議

企画の立て方のコツや門外不出の私が日々更新している、新刊情報データベースの画像まで載っています。


編集会議

一日一企画をスマートフォンのGoogleカレンダーに記録している様子です。


編集会議


それから別コーナーの「本屋さんへ行こう」の第一弾で紀伊國屋書店新宿南店が取り上げられているのですが、なんとそこに「Twitter出版速報四天王」まで載っていました。そしてSUPERワクワクの大黒柱であり、看板娘の神矢さんも載っています。


他にもこの号ではHONZでお世話になっている成毛眞さんや、私が第一執筆陣として寄稿したピースオブケイクの加藤貞顕さん、メタル界では有名な『ダヴィンチ』の関口さん、他にも何人も知り合いが載っています。


是非、『編集会議』を買ってみて下さい。かなりお買い得です。『編集会議』と同紙の井上さんには感謝申し上げます。
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tag : 編集会議 ハマザキカク

『世界軍歌全集』書評まとめ

ミリタリーマニアから音楽ファン、ナチスオタク、共産趣味者、アニメオタク、果てはブラックメタラーまで相当広範囲で話題となった『世界軍歌全集』。色々なところで取り上げられましたが、発売から四ヶ月ほど経ち、ほぼ書評は一段落したと思われるので、その抜粋をまとめた物を掲載します。全部補足できなかったので、ここに掲載されてあるのが、全てではないです。


世界軍歌全集プレイボーイ

上記は『週刊プレイボーイ』のインタビュー記事。同じ記事がこちらにも載っています。


2012年は北朝鮮の年! 43ヵ国の軍歌をひとりで訳した天才が世界情勢を大いに語る!


世界軍歌全集』[J Ships 2012. Winter vol.47]
「43ヶ国・計300曲の外交の軍歌を、美しい漢文・古文調に翻訳し、解説まで加えたという、前代未聞の本なんだよ。著者は弱冠27歳で、一人ですべての翻訳を手がけたそうだ。」
2012年4月17日ブログに追加


世界軍歌全集』[世界の艦船 2012年4月号 No.758]
訳出はすべて著者(昭和59年生まれ、慶應義塾大学文学部卒)が行っており、その軍歌に対する熱意と語学力には驚かされる。歌詞を訳すということは、外国語を単に日本語化するだけでなく、詩歌に関する知識、広くは文学的、歴史的素養が必要だが、著者にはそうした才能があるらしい。


世界軍歌全集』[歴史群像 2012年4月号 No.112]
ラ・マルセイエーズから金正日とプーチンの友好を讃える歌まで、古今東西の軍歌約250曲の歌詞を収録。著者は、軍歌が国民国家の形成期にナショナリズム=国民意識の創造装置として機能したと指摘。


世界軍歌全集』[毎日新聞 2012年1月29日]
表紙には、ナチスのワシの国章の真ん中にソ連の鎌とハンマーをあしらった図柄がある。やや悪ノリが過ぎていて、不快に思う人もいるかもしれない。ともあれ、無数の人々を戦場に駆り立てた軍歌の魔力を、改めて知るための貴重な一冊であることは間違いない。


『世界軍歌全集』[京都新聞 2012年1月15日]
27歳の著者が中学時代から収集してきた軍歌を邦訳し解説を加えた。2940円。18世紀後半以降の愛国歌、戦時歌謡、革命歌、労働歌などを時系列で並べた。フランス革命時の曲が現在の国家となった「ラ・マルセイエーズ」や「インターナショナル」など有名曲のほか、フィンランドの「猟兵行進曲」、ナチス・ドイツの「いざ闘争へ」、旧満州国国家など。近年では、戦略兵器や原子力潜水艦をたたえる歌もある。


『世界軍歌全集』[週刊プレイボーイ 2012年1月23日]
何ヶ国もの言葉を理解できたら、君はその能力を何に使うだろうか。ここに、27歳にして24ヶ国語を理解するポリグロット(多言語話者)がいる。彼はその天才的な才能を、世界中の軍歌の翻訳に投じてしまっていた。……なんという才能の無駄遣い。結果できたのがこの本だ。直訳調をよしとせず、43ヵ国60政権300曲の軍歌を漢文・古文調に翻訳した辻田真佐憲、彼は軍歌の何を愛するのか。


『世界軍歌全集』[モノ・マガジン 2012年2月2日 No.665]
またハイドン、ベートーヴェン、R・シュトラウス、エルガー、ホルスト、シベリウス、プッチーニといった偉大な作曲家の名前も散見され、クラシックファンの興味もひきそうだ(そういえば1940年の紀元2600年奉祝楽曲演奏会用に作曲された『皇国2600奉祝音楽』(R・シュトラウス作曲)ってのがあるけど、この時の演奏会の録音はナントCD発売中!)。


『世界軍歌全集』[航空情報 2012年3月 No.822]
著者はウェブサイト「西洋軍歌蒐集館」を運営、音源も収録されているので興味のある方はクリック。


『世界軍歌全集』[ミリタリー・クラシックス 2012年WINTER Vol.36]
勇ましい曲調や歌詞で戦意を鼓舞する軍歌は、時代や洋の東西を問わず軍隊にはつきものだが、世界中には面白い軍歌がたくさん存在する。本書はそんな軍歌を世界43ヵ国60政権、300曲にわたって紹介する大著だ。


『世界軍歌全集』[月刊アームズマガジン 2012年3月 No.285]
中でも、歌詞の変節の解説があるなど希少な資料として活用することができます。また、オリジナルの軍歌試聴のため、YOUTUBEへのリンクを著者のTwitterアカウント『@reichsneet』で紹介していく予定とのことです。サバゲで口ずさめば、注目されること間違いなしです。


『世界軍歌全集』[軍事研究 2012年3月 No.285]
ある一国の軍歌を集めた本は数あれど、これは世界初かつ世界唯一の、全世界の軍歌を包括的に収録した書籍で、その数、四三か国六〇政権・三〇〇曲! 筆者は二三か国語を駆使して歌詞を翻訳、しかも各国の軍歌を直訳ではなく日本の軍歌のように漢文/古文調に訳しており「分かっている」と言うしかない。また単なる全集ではなく、歌詞を読み解きつつその軍歌の時代背景の詳細な解説も施されており、取り上げられた国の世界観とその変化が炙り出されている(だから六〇“政権”なのだ)。つまり本書は単なる歌集にとどまらず、文化人類学的な次元に到達していると言えよう。さらに、自分の世界を相対的に俯瞰しているように筆者の姿勢は優れて理知的かつ真摯であり、評者は帯にある「軍事愛好家・ナチオタ・共産趣味者に贈る~」というネームには違和感を覚えた。筆者は二七歳ということだが、一人でこれだけの書籍をまとめてしまった熱意と理性は驚嘆に値するもので、なにか新しい世代の到来すら感じさせ、高く評価したい。購入をお薦めする。


『世界軍歌全集』[歴史通 2012年3月号]
(略)歌等々の「標本」は、著者が言うように「軍歌を趣味の対象として消費することは……軍歌を決定的に解体する」だけでなく“地球市民”などと自称する日本の政治かや活動家たちの地方的思考回路をも解体する労作である。


注:ちょっとこの書評だけウケました。この『歴史通』は相当ナショナリスティックな雑誌ですが、社会評論社が“地球市民”的な出版社と目されているのを知っていたのかが、気になります。見本紙は送られてきませんでした。


『世界軍歌全集』[歴史読本 2012年3月号]
軍歌には戦意高揚のキャッチフレーズや愛国心を鼓舞する祖国の英雄伝、敵国に対する罵詈雑言などがあふれ、諸国のナショナリズムを理解するうえでとても象徴的な資料である。



世界軍歌全集―歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代世界軍歌全集―歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代
(2011/12)
辻田 真佐憲

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他にも色んなブログ等で取り上げられているのですが、その一覧は著者の辻田真佐憲さんのホームページにまとめられています。


『世界軍歌全集』補完ページ(仮)


『ゲームラボ』でも載っていたという噂を聞きましたが、現物は見ていません。
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tag : 世界軍歌全集 辻田真佐憲

【書評】土屋光芳『「汪兆銘政権」論 比較コラボレーションによる考察』人間の科学新社


「汪兆銘政権」論―比較コラボレーションによる考察「汪兆銘政権」論―比較コラボレーションによる考察
(2011/08)
土屋 光芳

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とても面白い研究書だったので、久しぶりに手短な書評というか覚え書き。汪兆銘というと「漢奸」か「愛国者」の二項対立で括られがちだが、土屋氏の『「汪兆銘政権」論』では従来の「傀儡」ではなく「コラボレーション」という概念で汪精衛南京国民政府について論じている。

読んでいて気が付いたのだが、私が編集した麓直浩『敗戦処理首脳列伝』の文脈で照らし合わせると、汪は「敗戦処理」に失敗した首脳と言える。焦土戦で撤退を繰り返し、国民に苦難を強いる蒋介石に対し、汪は日本と和平を結ぶ事によって、国民の犠牲を最小限に留めようと考えた。

ただその中には腹心の曾仲鳴が蒋介石に暗殺された事や、長年の蒋介石とのライバル関係等、個人的私怨が動機となっている部分も多い。また「国民政府を対手とせず」と宣告してしまい、日本側が当面和平の交渉相手として、汪という国民党の中で蒋に抗しうる有力者を中国側の代表として担ぎ出さなくならなければ、戦後処理を進められなくなってしまったという背景もある。

汪は日本が米英に宣戦布告するとまでは想定していなかったが、和平政権を正当化する為、近衛首相の「東亜新秩序」に対し、孫文の正統後継者としての自負のもと、三民主義で呼応し、「大亜細亜主義」「大亜洲主義」を掲げ、日本に対し不平等条約を撤廃させる事まで成功する。

日本による占領を独立に結び付けたインドネシアのスカルノ、ビルマのバモウ、アウンサン等は傀儡とは見なされず、祖国独立の英雄と目されるが、汪の取った行動原理と決定的に異なるという訳ではない。

最終的に汪が後年、傀儡の烙印を押される理由は汪がネーション建設に失敗した為、つまり日本の敗北により国家建設が破綻を来たした事による。また日本の東亜連盟運動に呼応し、国民党組織ネットワークを拡大する為に「新国民運動」を推進した事が後に、「奴隷化教育」と評されるに至る。

傀儡」という一言によって従来、顧みられる事がなかった汪兆銘政権の複雑な特徴を、「コラボレーション」という概念で緻密に紐解く、非常に有意義な研究である。


……とここ最近、サブカル編集者として、フザケタ事ばかりしまくっていたので、久しぶりに真面目なフリしています(笑)。



敗戦処理首脳列伝―祖国滅亡の危機に立ち向かった真の英雄たち敗戦処理首脳列伝―祖国滅亡の危機に立ち向かった真の英雄たち
(2011/05)
麓 直浩

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tag : 汪兆銘 汪精衛 南京国民政府 傀儡

『週刊大衆』2011年10月10日で『いんちきおもちゃ大図鑑』のいんちき番長登場。ハマザキカク中国語あとがきも!

週刊大衆 いんちきおもちゃ大図鑑

少し遅れましたが『週刊大衆』で『いんちきおもちゃ大図鑑』のいんちき番長が取材されています。それに合わせていんちき玩具の特集記事が組まれました。


「インチキ玩具とパクリ商品は別物です。パクリ商品は、消費者を騙しますが、インチキ玩具は元のキャラクターを土台とし、製作者が技術や知恵を駆使して作りあげる、ある意味、オリジナリティがあるものなんです」
こう語るのは、アジア玩具研究家のいんちき番長氏だ。



全く同感です。たまにこの本、中国・朝鮮蔑視の観点から紹介されるのですが、編集した私やいんちき番長のスタンスはそれとは異なり、一つの特異な文化現象として、記録に留めておこうというのが基本的な姿勢です。


ずっと日本に住んでいて、日本から出た事がないと気が付きませんが、日本こそ世界有数のパクリ大国。例えばアメリカ人はポカリスエットをコーラの赤が青に変わっただけ、モスバーガーはマクドナルドの真似にしか見えないらしく、言われてみればその通り。


いんちきおもちゃ大図鑑―中国・香港・台湾・韓国のアヤシイ玩具いんちきおもちゃ大図鑑―中国・香港・台湾・韓国のアヤシイ玩具
(2009/10)
いんちき番長、加藤 アングラ 他

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考えてみれば日本は西洋の文化だけでなく、中国や外国の文化を取り入れて、独自に発展させてきました。和洋折衷と言いますね。ラーメンや漢字だって、中国から借用して、日本流に工夫してきたものです。ですので『いんちきおもちゃ大図鑑』が中国バッシングの良い材料として扱われるのは不本意。


改革開放を経て今現在、中国は大量に諸外国の消費財、文化財を摂取しているところです。中には露骨な模倣品もありますが、少しずつ中国オリジナルのキャラクターグッズやアニメも誕生してきているみたいです。


音楽でも中国独自のシーンが発展しつつあり、Be PersecutedやZuriaakeと言ったプリミティブ・ディプレッシブ・ブラックメタルがそれなりのオリジナリティーを発揮し、世界的に人気を博している様です。




済南市で1998年から活動しているディプレッシブ・ブラックメタルZuriaake。ジャケットは水墨画、歌詞は漢文と、かなりエスニックなテイストになっているが、海外のファンも多い。




天津のブルータルデスメタルThe Dark Prison Massacre。荒削りだが悪くない。DevourmentやDisgorgeから影響を受けたと公言しており、世界の潮流を把握している。


いずれ中国発のアニメが日本のアニメやおもちゃに影響を及ぼす事も大いに有り得るでしょう。今その途中経過として、こういう現象を大目に見守りたいところです。そしてこの様なニセ玩具も数十年経ったら貴重な資料になると思い、『いんちきおもちゃ大図鑑』として出版したのでした。


以下が『いんちきおもちゃ大図鑑』のあとがきと、その中国語版が出た時に尖端出版の劉惠卿さんに送って貰った中国語訳です。


この本の出版依頼を送ったのが、2008年4月ごろ。企画集めに必死だったころである。そして今も必死に集めまくっている。自分は常に、集めている人を集めているのだ。コレクターコレクターなのである。
そのコレクターの中でも、集めている対象がもっとも良い意味で、クダラナイのが、いんちき番長だ。何しろご覧の通り、いんちき番長が集めているのは、日本では普通には売っていないおもちゃなのである。
ただクダラナイと言っても、このコレクション、ギネスブック記録級の重要文化財である。ここまで集めるには相当の執念、知識、行動力、人脈、そして財力がないと出来ないだろう。また財力と言っても、金の額が物を言う、絵画や骨董品のコレクションとは決定的に異なる。入手困難であるどころか、作ってはいけないもの、売ってはいけないものを、ここまで集める事が出来たのは、この世でいんちき番長しかいないはずだ。前代未聞、空前絶後、余人に代え難いコレクターである。
本来はこうしたいんちきおもちゃは、決して日の目を見る事のない、日陰者である。しかし、真似されたおもちゃをよく見つめると、創意工あとがき編集後記夫、文化的背景、経済格差、感受性の差異など、日出ずる国と目覚めた獅子の、誤解と相克と愛情が凝縮されているのが分かる。
ここで誰かがこうして形にしておかなければ、これらのおもちゃはタブーとして、あるいはガラクタとして、永遠に闇に葬り去られてしまったかもしれない。時が経てば、立場が逆転したり、互いの文化が融合・発展し、我々が何を笑い飛ばしていたのか、何をいんちきだと思っていたのかすら、分からなくなる恐れもある。私は同時代を東アジアで生きる者として、いんちき番長のコレクションを、後世に残すべき貴重な資料として、出版しなければいけない使命を感じた。

社会評論社:濱崎誉史朗



編輯後記
提出撰寫這本書的委託案,是在2008年4月的時候,當時可說是拼了命地努力收集相關資料,當然現在也是同樣拼了命地到處收集。老實說,自己算是一個不斷收集正在收集的人,換言之就是收藏家的收藏家。
然而在所有的收藏家之中,收藏對象可說是最有意義卻又最沒事找事做的人就屬山寨番長了。畢竟就如各位所見,山寨番長所收藏的東西,可是平常在日本購買不到的玩具呐。
只不過就算說他沒事找事做,這個系列的收藏品仍然是可以榮登金氏世界紀錄的重要文化資產。畢竟能夠收集到這種地步,沒有過人的執著、知識、行動力、人脈以及財力根本就辦不到。雖然說有財力,正所謂有錢能使鬼推磨,與名畫、古董相比當然有決定性的差異。先不說取得來源困難,像這種不能製作、不可販售的東西能夠收集到這種程度,在這個世界上絕對就只有山寨番長一個人而已,完全可說是前所未聞、空前絕後、無人能夠取代的收藏家。
像這種山寨玩具,原本都是一些不見天日的地下商品,但是卻能夠讓人感受到這確實是有在仔細地觀察模仿,進而加上創意、文化背景、貧富差距、感受差異等元素,宛如濃縮了日出之國與覺醒雄獅之間的誤解、相剋以及愛情。
如果沒有人以如此形式來進行介紹,這些玩具說不定就會被當成是一種禁忌,或是垃圾而永遠被抹殺在暗之中。只不過假以時日說不定還會立場顛倒,在文化相互融合以及發展之下,很可能就連我們在嘲笑什麼、什麼是山寨版也都會分不清楚。身為這個時代的東方亞洲人一份子,深深地感受到自己所背負的使命,就是將山寨番長的收藏品集結成冊,成為珍貴的資料流傳於世。

社會評論社:濱崎譽史朗




いんちき番長に後書きに私も書いてくれと言われて書いたら、「良い文章だ」と褒められました。もっとふざけた事を書くと思っていたみたいです。この後書きは色んなところで評判がいいみたいです(笑)。日中、日台親善に繋がれば嬉しいですね。



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tag : 中国 パクリ いんちきおもちゃ大図鑑 いんちき番長

世界第二のヒップホップ大国はドイツ! トンデモナイ事になってる

巷では未だに世界第二のヒップホップ大国はフランスと思われているみたいですが、2011年現在、その座はドイツに奪われました。クォリティの高さだけでなく、ラッパーの数、そしてリスナー数の差で明らかです。音楽SNS、Last.fmのタグの登録者数を見ても明白です。


deutschrap=2814人, germanhiphop=2461人, rap francais=996人, french hiphop=521人 2011年9月28日現在。フランス人は日本人並にガラパゴス化していてこうしたグローバルなウェブサービスをあまり使っていない可能性もありますが(笑)


英語に対するアンチテーゼとして最初に思い浮かぶのがフランス語、そして1990年代にMc Solaar等フランスのラッパーが割と世界的にも知られていたせいで、フランスが世界第二のヒップホップ大国と思われていたみたいです。しかし2004年を境にBushidoというチュニジア系ドイツ人ラッパーがドイツのシーンに躍り出てから、一挙にドイチャーラップが活気付きます。このBushidoが登場して以来、全ドイツシーンをギャングスタラップが席捲し、それまでのヤワなパーティーラップを一掃してしまい、ドイツ語圏外の世界からも注目を浴びる、一大ヒップホップ大国として浮上します。挙げ句の果てにギャングスタ系から更に発展し、今現在ではアメリカでもそれほど流行っているとは言えないHorror Coreなるジャンルが一大勢力になりつつあります。



規則的、変則的、偶然的―大久保進先生古稀記念論文集規則的、変則的、偶然的―大久保進先生古稀記念論文集
(2011/04)
大久保進先生古稀記念論文集編集委員会

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さて今日、久しぶりに書評として紹介するのが、大久保進先生古稀記念論文集編集委員会『規則的、変則的、偶然的』朝日出版社という論文集です。この論文集の中に伊藤壯さんによる『内なるゲットーを脱するために ドイツにおけるヒップホップ音楽の受容と展開』という極めて貴重な論文が収録されています。最初にこの論文を発見した時は度肝を抜かされました。


一度、このブログでドイツのヒップホップについて書いた事があります。


全世界のギャングスタ系ヒップホップを席捲中の「Cool Japan」


この頃はこんなマニアックというか、はっきり言ってドイツ語圏しかターゲットにしていないジャンルの音楽を聴いている人はこの日本では自分しかいないと思い込んでいたので、ドイツヒップホップの専門家がいると知って、大仰天。しかも調べてみると私が編集した『ニセドイツ』の著者、伸井太一さんの知り合いという事まで発覚。世界は狭いですね。そしてこの『規則的、変則的、偶然的』を入手する事に。



ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品 (共産趣味インターナショナル VOL 2)ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品 (共産趣味インターナショナル VOL 2)
(2009/10)
伸井 太一

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いや~実は私、ドイツ語が読める訳でもないので、ただ純粋に音だけで聴いていたので、この論文でドイツのヒップホップシーンについて初めて知った事が大量に載っており、読んだ時は大興奮! 


しかも驚く事に東ドイツにはラッパーSpaicheを含むZulu Boysグループが存在し、後年、ドイツ一悪名高いレーベルであるあ・の・Aggro Berlinを創設する事となったらしいです。Aggro Berlinが運営するAggro.TVはしょっちゅうチェックしており、デスメタルやフォークメタル等、他のジャンル全て合わせた中でも一番好きなレーベルだったので、その創始者が、これまた共産趣味者として取り組んだ東ドイツ出身だなんて、奇遇過ぎます。


ここに載っているドイチャーラップ、ほとんど超強烈にカッコイイので、興味有る人は毎日付けっぱなしにしましょう! 次第に中毒になりますよ。


Aggro.TV



あと興味深いのがドイツのヒップホップシーンの一大勢力なのが、トルコ系移民の事です。これは元々知っていましたが、もしいきなりギャングスタ系を聴いても何がいいのかよく分からない人は、以下のKool SavasというドイツのEminemと言われているトルコ系ラッパー聴いてみて下さい。私はBushidoより先にこのラッパーにハマりました。この人は圧倒的にテクニカル。




Kool Savasの「Wie Er」。別に代表曲っていう訳でもないし、古いけどかなりカッコイイ! 特にカッコイイのが1:21秒から! このどこの拍、小節で区切っているのかよく分からない、しかもカクカク、ハフハフした馬の様なドイツ語のフロウが強烈。


ドイツのヒップホップシーンに大革命をもたらしたBushidoについての記述もちゃんと掲載されています。察しの通り、Bushidoは日本語の「武士道」から来ています。しかもウケる事にこの人の父親はチュニジア人。実は私もチュニジア育ちなので、妙に親近感を抱いてしまいます。おまけに相当な悪人面。このBushidoの『Electro Ghetto』はドイツのアルバム・チャート6位を記録してしまい、ヒップホップとは関係のない層にまで浸透してしまいます。ドイツ在住日本人やドイツ関係者はこのラッパーの事、聞いた事あるでしょう。




私は最初、Bushidoを聴いた時は抑揚もなく、無表情だし、だみ声でただブツブツ言っているだけで、さっぱり何が良いのだか、全く分かりませんでしたが、シャッフルで再生してたまに不本意に聴いているうちに、いつの間にか毎日ヘビーロテーション中毒状態になってしまいました。この浮遊感と、デスメタルにも共通する、チューニングが高いカンカンスネアがタマラナイ。コンビを組んでいるレバノン系のSaadの野太い声も超一押し。




BushidoとSaadが組んでやったSonny Black und SaadのCarlo Cokxxx Nuttenの「Nie ein Rapper」という曲、超名曲です。カザフスタンのラッパーがカバーしているの聴いた事がある。


このBushidoを知ってから、本来、元々好きだったブルータルデスメタルに飽きて、8割方ドイツのヒップホップを毎日聴いていました。2005年頃からです。それで私個人がBushidoにハマってしまった笑える後日談があります。実はBushido隠れメタラーだったのです。しかもDimmu BorgirやNox Arcana、Dark Sanctuary等、ブラックメタル、ゴシックの曲をパクって勝手にバックトラックに使っていたのです。しまいにはそれがドイツ音楽界を揺るがす大スキャンダルに!





ドイツのあの知識人向けメディア『Spiegel(シュピーゲル)』がBushidoの盗作疑惑の手口を検証した番組です。どおりで元々メタル音楽愛好家だった自分がBushidoにハマる訳だ(笑)。


という訳でこのBushidoがドイツのヒップホップシーンにもたらした影響は尋常ではなく、この後、Bushidoフォロワーが雨後のタケノコのように大量に発生します。結果的にドイツのギャングスタラップは、メタルやゴシックの影響を受けた様な感じの陰鬱で、メランコリックで、スリリングな、マイナー調のバックトラックの曲ばかりになってしまうのです。これはメタラーからしても好都合で、ドイツではラップとメタルを両方聴いている人も多いみたいです。


またドイツは言うまでもなくテクノ大国で、KMFDMを輩出したインダストリアル大国でもあり、DarkseedとかEvereve等を産んだゴシック、ダークウェーブ大国でもあり、CubaseやLogic等を開発したDTM大国です。こうした背景から、ヒップホップの楽曲の最重要要素であるバックトラックのクォリティーの高さは目を見張るものがあり、バックトラックだけをインストゥルメンタルとしてでも十分鑑賞できるレベルです。


したがってドイツのヒップホップが秘めていたポテンシャルは、フランス等に比べて圧倒的に高く、アメリカさえも凌駕してもおかしくない程、独特のヒップホップ文化が発展する素地が敷かれていたと思えます。聴いてみて分かると思いますが、ドイツのバックトラックのシンセサイザーの旋律やドラムの音質の凝りようは半端無く、メタルやゴシック、ガバなど他のジャンルからの影響が明らかで、他国のヒップホップでは味わえない様な、絶妙なテイストに進化を遂げています。


補足:フランスのヒップホップはというとマグレブのライやラテンポップスに影響を受けた、まどろっこしいラッパーが多い気がします。少なくとも私がウォッチしている限り、SefyuやBooba、Rohff等が活躍してた2006年頃から取り立てて発展はあまりないように見えます。一度ブログで取り上げました。


アラブ移民主体のフランスのヒップホップを紹介した『フランス暴動 移民法とラップ・フランセ』



という訳で、ドイツのヒップホップが世界二位だという事を書き記しておきます。実は私はアメリカのヒップホップも色々と聴いてみてはいるのですが、未だにそれほど良いラッパーは見つけられていないので、下手するとアメリカよりドイツのヒップホップの方が上なのではないかとすら思っています。


そして後日、この論文を書かれた伊藤さんと直接お会いし、恐らく日本で二人しか存在しないドイチャーラップ談義に花を咲かせたのでした。しかも伊藤さんは、元々デスメタルやグラインドコアを聴いていたらしく、まさに私と同じ様な変遷を辿ってドイツのヒップホップに行き着いていました。これでドイチャーラップがメタラーの琴線に触れる事が立証されました。私一人の突然変異的な嗜好ではなく、もう一人いたので、ある程度客観的です(笑)。更にはアドルノの美学を専門に研究されており、大学で『否定弁証法』などを少しかじった自分としては、何でこんなに関心分野が似ている人がこの国に存在するのか、不思議でならない状態でした。



否定弁証法否定弁証法
(1996/06)
テオドール・W. アドルノ

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とにかく何らかの形でドイチャーラップを広めたい、流行らせたいです! いや、やっぱあんまり流行っても困るけど……。あと個人的には今ではもうドイツのヒップホップもかなり聞き尽くしてしまい、デスメタルと同様、常に新曲がアップされるのを待ち構えているという状況なので、その間に新たにロシアのヒップホップを物色、開拓中です。しかしキリル文字なので情報収集がしにくく、大変な思いをしています。世界のヒップホップを理解している人、興味がある人、是非ご連絡下さい。でも現時点で日本語のネットで世界のヒップホップ情報を発信している人、自分しか見あたらないので、その第一人者になろうかなー? そしていつかロフトとかのイベント会場で、世界のホップホップを流すイベントを開催できれば面白いなと思います。


以下、他にお気に入りのドイツヒップホップのビデオクリップです。





Kaisaschnitt - So krank kann der Typ nicht sein。2009年、全ジャンル総合で一番ヘビロテだった曲。ドイツなのにタイっぽい怪しい旋律が良い。





Ribellu Maure - Wie ein Engel - Yavido Hotlist Platz 2。Carlo Cokxxx Nuttenのエッセンスを更に抽出した様な感じ。




Massaka feat. Killa Hakan - Das Kartell! Horror Coreと言われるヒップホップの中でもデスメタルの様に凶悪さを更に露骨に極端にしたジャンルの中で一番インパクトがあるMassaka。途中でトルコのカリスマ、Killa Hakanが登場!




AUTOMATIKK FEAT MASSIV, MANUELLSEN, CELO&ABDI, JURI, コワモテ集団。Massivが「フクシマ・エフェクト」って言ってる気がするんだけど……。




NAZAR & RAF CAMORA - KILLABIZZZ。よく分かりませんが蜂をコンセプトにしている。この二人は若手のホープか。割と分かりやすいメロディ。




Haftbefehl - Thug Life - Meine Stadt "Frankfurt" - Psst (PART 18) HQ。ドイツ一人相が悪いラッパーHaftbefehl。




Kollegah - Mondfinsternis (prod. by Sunset Mafia - Jay Ho)。早口がお家芸のKollegah。ドイツには珍しく、移民ではなく白人。




Automatikk "1000 Jungs" Official Video HD。恐らくドイツ一の武闘派Automatikk。怖そう!K1選手か!?




Baba Saad - Halunke Snippet。もしかしたらBushidoよりも好きかもしれないBaba Saadの新譜のメドレー。若干、前アルバム『Saadcore』の方がいい気がする。切ないメランコリックなSaad節炸裂。




BEIRUT FEAT. MASSIV - NACKENKLATSCHER (OFFICIAL HD VERSION)。もの凄い怒りを感じる。このラッパーは期待できそう。




MASSIV - SCHLIESS DEINE AUGEN UND VERGISS (PROD. BY ABAZ) (OFFICIAL HD VERSION)。以前はドイツでも有数の怖そうな人だったのだが、新曲で丸くなった。最近のBushidoと似ててややオトナしすぎ。




Dj Sweap & DJPfund 500 feat. Fler & MoTrip "Die Welt dreht sich"。Flerは中堅ラッパーとして地味に活躍。伊藤さんの論文で初めてポーランド系と知りました。昔の方がよりハードコアで格好良かったかなー。


あとは他にもお薦めしたいビデオクリップいっぱいあるのですが、私のTwilogの方を見てみて下さい。

http://twilog.org/hamazakikaku/hashtags-jpwh


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テーマ : 本に関すること
ジャンル : 本・雑誌

tag : ドイツ ヒップホップ ドイチャーラップ Bushido

プロフィール

ハマザキカク

Author:ハマザキカク
社会評論社のサバカルチャー編集者。チュニジア、フィリピン、イギリス、日本育ち。企画、組み版、カバー、全て一人で行っている。毎日必ず最低一企画は立案している。国際関係、共産趣味、変な物のコレクション、そして珍書を柱に、常時30企画を進めている。

手掛けた作品は
『世界各国女傑列伝』
『敗戦処理首脳列伝』
『ゴム銃大図鑑』
『人種マニア』
『超高層ビビル1・2・3』
『一発朗』
『即席麺サイクロペディア』
『ダメ人間の日本史』
『ダメ人間の世界史』
『ほったいもいじるな』
『エロ語呂世界史年号』
『いんちきおもちゃ大図鑑』
『ニセドイツ1・2』
『アルバニアインターナショナル』
『大使館国際関係史』
『ゴム銃オフィシャルガイドブック』
『時刻表世界史』
『世界の首都移転』
『ファーストフードマニア』
『コーラ白書』
『世界飛び地大全』

等多数。

今までハマザキカク個人名義で書店フェアを9回開催した。ブックファースト梅田店『濱崎誉史朗フェア』、三省堂神保町本店『ハマザキカクフェア』、有隣堂ヨドバシAKIBA『Cool Ja本』『Fool Ja本』マルサン書店『Cool Ja本』ジュンク堂書店新宿店『ゴム銃大図鑑フェア』『松マルクス本舗 松田健二の下で働く濱崎誉史朗が選ぶ共産趣味本』等。

現在有隣堂ヨドバシAKIバカVol4『夏葉原 懐かしい昭和のレトロ本』開催中!!』開催中!

この『Cool Ja本』ブログ2011年度スゴブロ4位受賞!

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